『キン肉マン』大好き作家・燃え殻×爪切男の先月の肉トーク!! vol.35【コミックス派はネタバレ要注意!】
『ボクたちはみんな大人になれなかった』の燃え殻、『死にたい夜にかぎって』の爪切男の意外な共通点、それは『キン肉マン』!! 希代のストーリーテラーのふたりが5月分の『キン肉マン』連載を甘く、そして辛く批評。 ―今回の「先月の肉トーク」テーマ― 第451話 ウォーズマンライジング!!の巻(5月13日更新)第452話 五大刻の暗躍!!の巻(5月20日更新)第453話 最強の男を閉じこめる方法!!の巻(5月27日更新)あらすじ 宇宙崩壊の元凶である時間超人軍団・五大刻(ごたいこく)が世界中に散らばった。その行方を追う、キン肉マン、テリーマン、ウォーズマン、ネプチューンマン、ネメシスの5人。そんな中、ウォーズマンが志願してまで向かったのは祖国ソ連のパトムスキー・クレーターだった ●誰よりも人間らしい"ロボ超人" 爪切男(以下、爪) 5月の連載は、まず451話「ウォーズマンライジング!!の巻」で、ウォーズマンが自らのルーツであるソ連の"狼の部屋(ヴォルグ・コームナタ)"へ到着すると、ペシミマンが侵入して大暴れしている。ウォーズマンは"狼の部屋"から脱走した身なので、アンドロイド・サルダート("狼の部屋"の兵士)のひとりに扮して、ペシミマンを止めようとする、というところから、始まりましたね 燃え殻(以下、燃) この対談で最近よく、『キン肉マン』が終わりに向かい始めている、って話になるじゃない? そのウォーズマン編というか、ウォーズマンの総決算的なものを感じた。 爪 うん、感じますね。 燃 前回も言ったけど、ウォーズマンに負けフラグが立っているのも、総集編感があるというか。でも、負けフラグが立っていたとしても、プロレス的に言うと、勝ち負け論だけじゃないじゃない? 決着がつくまでのストーリーを楽しむものだと考えると、ここからのストーリーは見応えがありそうだと思った。 爪 この闘い、レフェリーの宇宙超人委員会がいないから、ストリートファイトってことですよね? 燃 ああ、そうだね。いつもの観客もいないし。ノーピープルデスマッチ。あ、このリング、練習用のやつだろうから、じゃあ道場マッチか。