『キン肉マン』大好き作家・燃え殻×爪切男の先月の肉トーク!! vol.35【コミックス派はネタバレ要注意!】
●7月7日初回放送のアニメの話 燃 ......あ、そうだ、『キン肉マン』ジャンプvol.5が出るんだよね。我々の対談も載る。 爪 アニメが始まるタイミングで、『キン肉マンジャンプ』が出るのはいいですよね。YouTubeの『キン肉マン』公式チャンネルにアップされている、声優さんたちのインタビュー動画、観ました? 燃 観た。みんな楽しそうなのがいいよね。 爪 楽しそうだし、本音でしゃべってる。ミスターカーメン役の谷山紀章さんなんて「ほかの役がよかったなと思いました」と言っているし(笑)。 燃 言ってた。昭和50年生まれで、自分らこそが『キン肉マン』世代のどまんなかだという自負がある、っていう話を最初にしてたよね。だからこそなんだろうけど──。 爪 「『キン肉マン』じゃなかったらやってないよ」とまで(笑)。 燃 ミスターカーメンを超人募集に出したのは、愛知県のナントカくんだった、って言ってたよね。そんなことまで憶えてるんだね。 爪 七人の悪魔超人のうち、七人目に登場したのがミスターカーメンだった、ゆでたまご先生は最後の最後まで「七人目どうすっかなあ」と決めかねていたはずだ、という話も。 燃 ガチだよね、完全に。 爪 「ミスターカーメン、はっきり言って俺じゃなくてもいい」なんて言いながら、ミスターカーメンについて、めちゃめちゃ詳しくしゃべっているし。 燃 他の声優も、そういうガチな人たちばっかりなんだよね、YouTubeを観ると。 爪 そんな声優ばかりが出演している、ということ自体、考えたら異常な作品ですよね。 燃 ほんとに! ●燃え殻(MOEGARA)1973年生まれ、神奈川県出身。働きながら始めたツイッターでの発言に注目が集まり、作家デビュー。『ボクたちはみんな大人になれなかった』(新潮社)、『すべて忘れてしまうから』(扶桑社)、エッセイ集『それでも日々は続くから』(新潮社)『これはただの夏』(新潮社)、『ブルー ハワイ』(新潮社)など多数の著作がある。最新著は『夢に迷ってタクシーを呼んだ』(新潮社)。ドラマ『あなたに聴かせたい歌があるんだ』(漫画:おかざき真里/扶桑社)はHuluで配信中。出演中のラジオ番組 『BEFORE DAWN』(J-WAVE、毎週火曜26:00~27:00)もチェック ●爪切男(TSUMEKIRIO)1979年生まれ、香川県出身。2018年『死にたい夜にかぎって』(扶桑社)で小説家デビュー。2020年、同作が賀来賢人主演でドラマ化。『きょうも延長ナリ』(扶桑社)が発売中。集英社発のWebサイト『よみタイ』で、コラム『午前三時の化粧水』、ドライバーWebで『横顔を眺めながら ~爪 切男の助手席ドライブ漂流~』を連載中。5月21日には『クラスメイトの女子、全員好きでした』が文庫化、さらに読売テレビ・日本テレビ系プラチナイト木曜ドラマとして7月11日(木)23時59分より同作ドラマがスタート(主演:木村昴) 取材・文/兵庫慎司 撮影/鈴木大喜 ©ゆでたまご/集英社