KARAの知英が日本での活動再開!「『おかえりなさい』という言葉が何よりもうれしかった!」
K-POPの伝説的ガールズグループKARAメンバーである知英(ジヨン)が、2024年11月1日に日本での芸能活動再開を発表。2014年から2019年の間、日本を拠点にドラマ「地獄先生ぬ~べ~」や映画「暗殺教室」など数々の作品に出演し、JY名義での歌手活動も行っていた知英。コロナ禍を経て、日本での活動をリスタートさせる今の率直な想いを聞いた。 【写真】日本での芸能活動再開を発表したKARAの知英(ジヨン)が、今の心境を語った ■「一番印象に残っているのは、一人七役を演じたドラマ」 ――まずは、あらためて日本で芸能活動を再開することを決めたきっかけから教えてください。 実は、何か特別なきっかけがあったわけではないんです。KARAとして再始動後、久々に日本でツアーを開催したり、番組に出演したり。コロナ禍が落ち着いてから日本での活動が増えてきたのもあったので、また日本でも芸能活動をしたいなと素直に思うようになりました。あとは、今までいろいろやらせていただいたものがもったいないなと思ったのも、正直なところです。 ――活動を発表後、ファンの方など周囲の反響はいかがですか。 多くの方に「おかえりなさい」と言っていただけて、本当にうれしかったです。そう言っていただけたことで、日本に私の帰る場所があったんだと思えて。ただただ感謝しています。 ――日本での所属事務所とのトラブルが報じられるなど、心配されていたファンの方もいらっしゃったかと思うので、今回の活動再開はうれしい報告になりましたね。 トラブルなんて全然なかったんですよ。単に契約期間が終わったので日本を離れることになったというだけで。韓国では事務所との契約が切れたら移籍というのはよくある話なんですけど、日本だと感覚がちょっと違うみたいですね。事務所の社長とも仲良くしていただいて、ずっと連絡も取っていましたから。それがご縁で、今回再び同じ事務所と業務提携を結んで、日本での活動を再開をすることになりました。 ――日本では、2014年から2019年まで多くの作品に出演されていましたが、特に印象に残っているお仕事やまたやってみたいと思っているものはありますか。 たくさんあるので、選ぶのが大変ですけど俳優としてのお仕事だと一人七役を演じさせていただいたドラマ「オーファン・ブラック~七つの遺伝子~」(2017年~2018年/東海テレビ・フジテレビ系)ですね。自分の人生のなかで大きなチャレンジでしたし、日本でも高い評価をいただきましたが、韓国でもその作品を観たという方がたくさんいらっしゃって。それをきっかけにキャスティングしていただいたこともあったんですよ。大変でしたけど、一番やってよかったなと思います。 ――当時は、JY名義で音楽活動もしていらっしゃいましたよね。 そうですね。ドラマの主題歌に採用してもらうなど、たくさんの方に聞いていただきました。知英は知らないけど、JYの曲は知っているという方もいらっしゃって。不思議な感覚もありましたけど、自分の曲を好きだと言ってくださるのはとてもうれしかったです。 ――2016年4月には、わんにゃんウォーカーの表紙に当時の愛猫レオンくんとも登場いただきました。覚えていらっしゃいますか。 これ、覚えています!レオンと一緒に撮影できたのがすごくうれしかったんですよ。確か、まだ猫と一緒に暮らしていることを公表してなくて。この撮影をきっかけに皆さんにお伝えしたんですよね。懐かしいです! ■「KARAは自分の家族のような存在」 ――今後、どんな活動をしていきたいと思っていらっしゃいますか。 やっぱり俳優としてお芝居をたくさんやりたいですね。あとは、バラエティーにもでたいですね。前はバラエティーが苦手だったんですけど、今はすごく楽しくて。もうなんでもやっていきたい、という気持ちです。あとは、音楽活動。個人で歌を出したい思いもありますが、KARAとしても時々集まりたいですね。 ――KARAは、K-POP人気のきっかけとなった伝説的なガールズグループですからね。 KARAを知らないという若い方も多いんですよ。 ――本当ですか? 存在は知っていても、メンバーの名前まではわからないとかあるんですよね。BLACKPINKやaespaとか、そういう今流行っているグループがありますけど、10年前はそれがKARAと少女時代だったと思うと、時間が経つのがすごく早いなと感じます。 ――確かに、つい最近のことのように思いますよね。今年はKARAも本格的に再始動ということで、9年ぶりとなるJAPAN TOUR “KARASIA”も開催されました。KARAとしての活動はいかがですか。 KARAは自分の家族のような存在で、メンバーとは姉妹という感覚なんですけど、久しぶりにツアーを開催できたのは待ってくれていたファンの方たちがいてくれたから。本当にありがたいなと思っています。メンバーもみんな心が一つになっていて。もし一人でも意見が違ったらできなかったと思うので、ファンの方にも、メンバーにも、周りの皆さんに感謝です。 今は、メンバーみんな事務所が違うので、頻繁にアルバムや楽曲をリリースすることはできないかもしれないんですけど、またやりたいという気持ちは一緒なので。今後も楽しみにしていただけたらと思います。 ――今年の夏に生出演した「CDTVライブ!ライブ!夏フェスSP」(TBS系)。土砂降りのなかでのパフォーマンスも話題になりました。「雨なのに笑顔ですごい」などSNSではトレンドにも入っていましたね。 もう本当に大変でした。笑うしかなかったですよね(笑)。ずぶ濡れの中、逆にすごくハイテンションになって楽しかったです。でも、放送後に大阪でのコンサートのチケットがソールドアウトになるなど、いい反響もたくさんいただいて。思い出に残るステージになりました。 ――日本での活動を再開するにあたり、あらためて日本のどんなところに魅力を感じているか、お伺いできますか。 日本に頻繁に来るようになって思うのは、世界的にもこういう国ってあまりないなと感じます。アニメもそうだし、音楽、食べものもおいしいじゃないですか。私、日本食が大好きなんですよ。おにぎりも和菓子も好きですね。KARAのみんなと日本に来ると、そろってコンビニに行くんですよ。お菓子とかパンとか、たくさん買っちゃいますね。あとは、謙遜の文化。日本独特のものだと思うんですけど、それを学べたのは本当によかったなと。最近は私も謙遜できるようになりました。 ――今回のインタビューも通訳なしと日本語も堪能ですね。 ちょっと単語とか、忘れてきていることも多いんですよ。でも、当時は日本に住んでいましたから。毎日、日本語を使って、イントネーションの練習をして。学ぶしかない環境にいたんですよね。台本も日本語だったので、知らない日本語があったら調べて意味を勉強して。それを繰り返しているうちに日本語がなじんできたところもありますね。 ――努力の賜物ですね。 私の努力というよりも、周りの皆さんが一緒に手伝ってくださったことも大きかったですね。不思議なのは、韓国に戻ったあとも日本語は忘れないんですよ。久しぶりにしゃべっても、意外とスッと出てくるなと思っています。 ■「来年は日本のファンに会える機会をもっと作りたい!」 ――今年1月に30歳のお誕生日を迎えられましたね。年々、美しさを更新しているような感覚もありますが、ご自身のケアで普段意識していらっしゃることはありますか。 意外と好きなものを食べていますけど、大事な撮影がある前の日はちょっと制限して、しょっぱいものを食べないようにするとか。そのくらいですね。運動も韓国にいるときはピラティスをやったりしています。体形や肌のことはもちろんですけど、メンタルをコントロールするのが一番難しいですね。芸能界ってやっぱりタフな世界ですから。 私は15歳のときに芸能活動を始めましたが、やっぱりメンタルケアが一番大変だなと思います。楽しくやろうと思っても、気持ちがそうならない日もあるんですよね。以前は、気持ちを上げなくちゃと思っていたけど、今はありのまま自分のことを受け入れようというように考え方が変わったので、ちょっと楽になりました。 最近は、スイッチのオンオフも心がけています。休みの日はオフ、仕事のときはオンにすると思うだけで、休むモードに入れるので。意識を変えることも大切だなと感じています。 ――30代になって変化を感じることはありますか。 このあとの人生がもっと楽しみになりました。20代はやっぱり不安定だったんですよね。自分の根っこがしっかりしていなくて、ぐらぐらしていたところもあったんですけど、今やっとその根っこをちゃんとつかめるようになったので、これからだなと感じています。 ――日本での芸能活動再開を決めた2024年も残りわずか。今年はどんな1年でしたか。 今年は自分を褒めてあげたいですね。作品にもいろいろ出演したし、一人でファンイベントもやって、ツアーもあって。ぎゅっと詰まっていたけど、頑張ったなと思います。やり残したこともないですね。一生懸命頑張りましたから。 ――2025年はどんな年にしたいですか。 自分で自分をプロデュースできたらいいなと思います。あとは、来年も日本のファンの皆さんに会える機会を作っていきたいですね。俳優としては、いい仕事に恵まれるといいなと。あとはもう、楽しく毎日を過ごしていきたいです。 ――では、最後にファンの方にメッセージをお願いします。 まずは「おかえりなさい」と言ってくださって、本当にありがとうございます。感謝の気持ちをちゃんと伝えたいです。日本と離れていた期間もありますが、その分韓国で頑張っていたので、その成長を皆さんに見ていただきたいですし、来年以降も会える機会を増やしたいと思っています。変わらず応援してもらえたらうれしいです。 撮影・取材=野木原晃一 文=yoshimi ヘアメイク=yumi(ThreePEACE) スタイリスト=Chaeran Kang 衣装協力=ジャケット/ガニー ピアス、リング/ともにピエロ ミラノ(ピエロ ミラノ ギンザ)