「ロッカールームは静まり返っていた」GS突破でもブーイングを浴びたベルギー。際立つデ・ブライネのキャプテンシーがチームを救うか【現地発コラム】
「選手として、人間として素晴らしい」と指揮官は賛辞
そんな簡単ではない状況だからこそ、デ・ブライネのような経験豊富な選手の存在が極めて重要になる。ルーマニア戦後に自信の役割についてこう語っていた。 「若い選手もいる。初めて大会に参加する選手もいる。サポートをしなきゃという気持ちがあるし、責任感も持って取り組んでいる。僕はもう10年間代表にいる。これが最後になるかはわからないけど、可能な限り僕の経験をみんなに伝えていきたい」 ドメニコ・テデスコ監督も「選手として、そして人間として素晴らしい。ポジティブな人間性がチームにどれだけの支えになっているか。こうあるべきという《マスター》がピッチにあるというのはとてもいいことだ」と全幅の信頼を寄せている。これもルーマニア戦後のコメントだ。 ルーマニア戦でも、このウクライナ戦でも、デ・ブライネはチームメイトに盛んにメッセージを送っている。特にビルドアップからミスパスがあると、「焦って縦ばっかりではなく、パスを回すんだ」というジェスチャーを交えて、鋭く話しかけていたのが印象的だ。どこでパスをもらうべきか、どこへ動くべきかもことあるごとに伝えている。 「サッカーではいい日と悪い日がある。大事なのはチーム。そして勝ち残っていくこと」 ルーマニア戦後にそう話していたデ・ブライネ。次の対戦相手はフランスだ。まだ本領発揮はされていないが、どちらも優勝候補の一つに数えられている国だ。キャプテンはチームを活性化させる活躍で、次ラウンドへ導けるか。決勝トーナメント1回戦において大注目の一戦になる。 取材・文●中野吉之伴
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