なぜ森保監督は板倉を交代させなかったのか。守備よりも攻撃。「何とか推進力を上げていけるようにと考えていた」【アジア杯】
前日の韓国対豪州も参考に
本来のパフォーマンスではなかったはずだ。競り合いで強さを示せない。簡単に裏を取られる。最後にはPK献上。アジアカップの準々決勝で、イランに1-2で敗れた日本のCB板倉滉は、悔しさを噛みしめているかもしれない。 【PHOTO】日本代表のイラン戦出場15選手&監督の採点・寸評。後半は何もできずに敗戦。及第点は2人のみの低評価 前半にイエローカードも受けていた。板倉が陣取る右サイドでは、後半の途中からビルドアップで不具合も見られた。どこかのタイミングで選手交代に踏み切ってもよかったのではないか。だが、森保一監督は手を加えなかった。試合後の取材でその意図を明かす。 「スリーバックにすることであったり、サイドバックを代えたりということで、相手のサイド攻撃が我々にとってだいぶ圧力になっていましたので、対策は考えていました。 しかしながら、耐えていって、できるだけ前線の交代カードを切りたいなという思いではありました。守備で受けるだけではなくて、攻撃で何とか推進力を上げていけるようにと考えていた事はあります」 前日に行なわれた韓国対オーストラリア戦(2-1で韓国が勝利)の内容も、頭の片隅にあったのだろう。 「オーストラリアが勝っている状況で韓国に押し込まれて、5-4-1にしたなかで、下がりすぎて、結局、ジリ貧になってやられたというのも見ていました」 3バックという選択肢も、それに踏み切るシチュエーションではなかったようだ。 「3バックにしたからといって、守備的というだけではないですけど、最後に逃げ切る局面で今まで使っていることが多かったので。攻撃的な部分で交代カードを切るとか、システム的な事はやりたいなと思います」 あくまでも得点を取りに行く、勝ちに行く姿勢を貫いた。だが、それは奏功せず、無念の敗退となった。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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