【陸上】やり投・北口榛花「コンディションをチェックできる試合に」渡欧前の弾みつけるか/セイコーGGP
◇セイコーゴールデングランプリ(5月19日/東京・国立競技場) 世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリを前日に控えた5月18日、国立競技場で前日会見が開かれ、女子やり投の北口榛花(JAL)が登壇した。 国立競技場に“世界”が集結!!北口榛花、サニブラウン、田中希実、海外勢もウ・サンヒョクら豪華絢爛/セイコーGGP すでにパリ五輪代表に内定している北口。金メダルを獲得したブダペスト世界選手権で2、3位に入り激闘を繰り広げたフロル・デニス・ルイス・フルタド(コロンビア)、マッケンジー・リトル(豪州)も出場する。 今季はダイヤモンドリーグ(DL)蘇州で62m97、水戸招待は61m38で2連勝を飾っているが、「自分の身体が満足に動ける状態で試合に臨めていない」と言う。 水戸招待以降はトレーナーややアドバイスをもらう解剖学を専門とする足立和隆氏(元・筑波大准教授)らと身体のチェックに努め、柔軟性を取り戻すことに注力した。 チェコのデイヴィッド・セケラック・コーチも来日しているが、「コンディショニング第一でやりたいと伝えました」。ここまで「水戸よりは良い状態になっています」という。 本番は夏のパリ五輪。「勝負もすごく大事ですが、今のコンディションをチェックできる試合にしたい」と先を見据えての試合運びになる。 同じく会見に登壇した走高跳のウ・サンヒョク(韓国)もダイヤモンドリーグ・ファイナルをともに優勝するなど、アジア人として世界と吾して戦う仲間。 「ウさんが東京に来てくれてうれしいです。ダイヤモンドリーグでもたまにお会いするとちょっとうれしいですし、力になります。これからもアジア人の枠を越えられるように頑張りたい」と話した。 これまで同大会で女子やり投はやや早い時間帯で行われることも多かったが、今ではフィールド種目のメインに据えられ、世界トップ選手が日本に集結するのも、北口がいるからこそ。 この大会の後は再び欧州へ渡る北口。本調子はまだまだここからだが、日本のファンにしっかり力を見せて弾みをつけるつもりだ。 セイコーゴールデングランプリは5月19日、国立競技場で行われる。大会の模様はTBSで中継される。
月陸編集部