空気は読むな。初対面メンバーのプロジェクトで読むべきは、「動き」「人」
チームワークでのセンサーとコミュニケーション
「空気を読む」という言葉があります。センサーがあるのはよいことですが、しばしば気を遣って無難に過ごすとか遠慮するという意味でも使われています。しかし、ここで実践したのは、「空気を読む」を超える積極的なセンサーとコミュニケーションです。さらに言えば、こうしたプロジェクトでは、空気は読むものでなく、つくるものです。 では、センサーはどう使うか? ・その人を読む ・プロジェクト/場の動き(ダイナミックフロー)を読む その人が、どういう人か、どういう状況にあるのか、例えば他の仕事や個人的な状況は、と理解に努めます。その心を感じとるようにすれば、コミュニケーションの効果は上がるでしょう。そして、もちろん生き物であるプロジェクトを動的に把握するようトライします。 そして、どうコミュニケーションするか? ・タイムリーに小刻みに ・寄り添う(サポートし、共感する) 不安になりやすい悩ましい状況では、あまり時間が空くと同じことを言っても白けます。長文のメールはうっとおしいです。9割は小さなジャブでよいのです。そして、アイデアを出したり感じたことを伝えますが、こちらの意見・やり方を押し付けず、相手を尊重して対話しましょう。相手がやる気を出すことが一番、次に信頼関係をつくりよい成果へと前進することです。 これを読んで、これは大変な努力だなと思った方もいるかもしれませんが、実はトータルでの手間は大きく減ります。メンバーが不要に悩まず全力投球できるのがベストです。終盤のまとめの段階では、メンバーとの信頼関係と考え・感じ方の理解があるので、テキパキと完成に向かいます。 意外とこうした進め方をしている例は少ないようですが、試しにトライしてはいかがでしょう。悩ましいプロジェクトも多少は楽しくなるかもしれませんよ。
本荘 修二