50歳代・二人以上世帯で貯蓄ゼロは日本に2割以上?平均貯蓄額は1000万円超に【貯蓄額一覧表】
50代の方々にとって、老後資金の準備は重要です。多くの人が将来の不安を感じ、焦りを募らせているのではないでしょうか。 【円グラフ】50歳代・二人以上世帯の「貯蓄分布」と平均・中央値はいくら?(出所:金融広報中央委員会など) 老後生活の安心を確保するために欠かせないのが「貯蓄」ですが、同世代の人々がこの課題にどれほど真剣に向き合っているのか、気になる方も多いことでしょう。 貯蓄目標を設定する際に役立つのは、同年代の人々の貯蓄状況を参考にすることです。 同じくらいの年齢の人々がどれくらい貯蓄しているのかを知ることで、具体的な貯蓄目標を設定しやすくなります。 そこで今回は金融広報中央委員会の資料をもとに、50歳代・二人以上世帯の貯蓄額をみていきます。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
【50歳代・二人以上世帯】貯蓄ゼロ(非保有)は何パーセントか
50歳代・二人以上世帯で「貯蓄ゼロ(非保有)」の人はどれくらいいるのでしょうか。 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」より、50歳代・二人以上世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。 ●【50歳代・二人以上世帯】の貯蓄ゼロ(非保有)の割合 ・24.4% ●【50歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値 ・平均:1253万円 ・中央値:350万円 貯蓄ゼロ(非保有)は約2割となりました。
【50歳代・二人以上世帯】貯蓄保有世帯のみの平均と中央値はいくらか
次に、同調査より貯蓄保有世帯のみの貯蓄額について見ていきましょう。 ●【50歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値 ・平均:1684万円 ・中央値:810万円 平均は1500万円を超え、中央値は800万円を超えました。
2024年から新NISA開始。老後資金の準備を
これまで50歳代・二人以上世帯の「貯蓄ゼロ(非保有)の割合」と平均・中央値を確認してきました。 確実に貯蓄を増やすためには、毎月の収入から一定額を先に積み立て、残りの資金で生活する「先取り貯金」が効果的です。 先取り貯金には様々な形態があり、預貯金だけでなく積み立て投資もそのひとつです。 2024年は新NISAもはじまり、貯蓄の一部をこの新しい制度を利用した積み立て投資に回すことも一つの選択肢となります。 ただし、資産運用にはリスクが伴いますので、十分な情報収集と理解が必要です。新たな一歩を踏み出す前に、慎重な計画と準備が重要です。 2024年を迎え、ご家庭に最適な貯蓄方法を検討してみてはいかがでしょうか。 ●【ご参考】50歳代・二人以上世帯の貯蓄額一覧表(金融資産を保有していない世帯を含む) ・金融資産非保有:24.4% ・100万円未満:9.3% ・100~200万円未満:5.8% ・200~300万円未満:4.2% ・300~400万円未満:5.1% ・400~500万円未満:3.2% ・500~700万円未満:5.0% ・700~1000万円未満:5.7% ・1000~1500万円未満:8.8% ・1500~2000万円未満:6.0% ・2000~3000万円未満:7.2% ・3000万円以上:10.8%
参考資料
・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」 ・金融庁「新しいNISA」
齊藤 慧