「津波の恐ろしさを伝え続ける」父を亡くした男性の13年 東日本大震災
あの日、東北各地を襲った海。南三陸町には10メートルを超える津波が押し寄せ、街をのみ込みました。 何もかもが変わった3月11日。 藤井キャスター 「毎年3月11日がやってきますけど、どんな思いで毎年迎えていますか」 西城さん 「私の同僚もたくさん亡くなりました。親戚も亡くなりました。親父も亡くなったわけですけど、やはり冥福をひたすら祈る、そういう3月11日です」 あの日の経験を当事者だけで終わらせないために西城さんが伝えたいことがありました。 西城さん 「震災遺構を残すとか、映像で津波の恐ろしさを伝える。ずっと続けていく、そこが大事だろうなと。津波を知らない人たちは、それを見て怖いと思うかどうか。そういうものがあると、どうやって体の中に、個人の中にたたき込ませていくか。防災の教訓を残す上で私は一番大事」
伝え続ける…。当時を経験していない子どもたちが通う小学校がある高台に行きました。 藤井キャスター 「2011年の東日本大震災で津波が来なかったエリアの人は、ここにいれば安心と思うかもしれない。高台に逃げると思ってもらい続けるように、私たちも伝え続けないといけない。ひとりでも多くの人が被害に遭わないように、全員の命が守れるように」