杉咲花、“あぶ刑事”舘ひろし&柴田恭兵からのメッセージに感動<朽ちないサクラ>
杉咲花が主演を務める映画「朽ちないサクラ」の公開記念舞台挨拶(あいさつ)が6月22日、都内で開催。杉咲、萩原利久、豊原功補、安田顕、原廣利監督が登壇し、映画にまつわるトークを行った。 【写真】安田顕のトークに杉咲花、爆笑 ■杉咲花演じるヒロイン・森口泉が親友の死の謎に迫る 柚月裕子の同名小説を原作とした映画「朽ちないサクラ」は、本来は捜査する立場にない県警・広報職員のヒロインが、親友の変死事件の謎を独自に調査し、事件の真相とその中で浮かび上がる“公安警察“の存在に迫っていくサスペンスミステリー。 杉咲演じる捜査権の無い警察事務職員・森口泉は、警察の不祥事が明るみに出たことを、親友で新聞記者の津村千佳が情報をリークしたのだと疑う。しかし、自身の疑いをはらそうと事件に迫っていた千佳が「信じてよ」という言葉を残し何者かに殺される。泉は「信じてあげられなかった」と自責の念に駆られ、親友の死の真相の究明に身を投じる。 一連の捜査に乗り出す県警捜査一課を指揮する梶山役を豊原、泉を上司として見守る元公安の富樫役を安田、ストーカー殺人の発端となった生活安全課で勤務する磯川役を萩原が務める。 ■杉咲花「本当に映画が届いたんだなっていうことを今実感してます」 上映が終わったばかりの映画館に登場した5人。まずは杉咲が「今日は劇場にお越しくださってありがとうございます。やっぱり上映前と上映後だと 空気がまた違うなと思って、本当に映画が届いたんだなっていうことを今実感してます。短い時間ですが、よろしくお願いします」と観客に向かって呼びかけた。 萩原も「午前中からたくさんの方にお集まりいただき、 すごくうれしいです」と喜びをあらわにした。 杉咲は無事、公開を迎えたことについて「うれしいし、緊張しますね」と言い、「口コミが気になってしまって調べてます(笑)」とちゃめっけたっぷりの笑顔に。 安田は「たくさんの方たちがこの映画に参加されていて、そういった方たちの思いというのが今日結実しているような…そういった方たちの思いを含めて我々はここに立たせていただいているんだなというふうに思っております」としみじみと述べた。 また、原監督は、こだわったポイントについて、「桜をやっぱりモチーフに。 泉の気持ちとともに桜が咲いていく…みたいなのをできたらいいなっていうのが結構こだわったポイントで。桜って本来だったらきれいに見えるものだと思うんですけど、泉の心情とともに、桜が少し怖く見えてくるというか。そういうのをちょっと意識して撮影させていただきました」と「サクラ」の映像に込めた思いを明かした。 ■舘ひろし「杉咲花さん演じる主人公・泉の勇気、まっすぐなまなざしが素晴らしかった」 イベント後半では、そんな原監督が「帰ってきた あぶない刑事」(5月公開)も手掛けたことから、“あぶ刑事”柴田恭兵、舘ひろしからの手紙が届けられ司会者が代読した。 舘からは「1人の人間としての正義と、警察組織としての大義。杉咲花さん演じる主人公・泉の勇気、まっすぐなまなざしが素晴らしかった。 混沌とした時代だからこそ、正義を貫くことの大切さを改めて感じることができました。原監督とご一緒した『帰ってきた あぶない刑事』とは、同じ刑事ものでも真逆の世界観。共通するのは、映画に登場する刑事たちの魅力を存分に引き出す素晴らしい演出力。手に汗握る映像展開に、原監督の映画作りの力を感じました」と熱いメッセージが。 柴田からは「公開おめでとうございます。『あぶ刑事』の次に手がけられた作品が、またも警察が舞台の、しかもミステリーとのこと。『帰ってきた あぶない刑事』のようにアドリブ満載ではないでしょうね。間違ってもハーレーとショットガンで事件を解決しないようにと願います。原監督なら、『帰ってきた~』の時と同じように、スタッフみんなといい作品撮るぞという空気を作り上げて、これからも素敵な笑顔を生み出していくと思います。またどこかでお会いしましょう」とユーモアと愛情たっぷりの言葉が送られた。 原監督は「泣きそうです、すごくうれしいです。まさかのサプライズでびっくりしまして…すいません、なんか面白いこと言えないんですけど…」と驚き。 杉咲も「こんなことってあるんだなと思って。でもそれは監督のお人柄であったり、積み重ねてきたものが…作品と作品がこういったところでつながったりとかすることがあるんだなと思って…。感動しました」と感無量の面持ちを見せた。