『アナ雪』発表されてる3・4作目はどんな内容に? そもそも続編作る「余地」はあるのか
「アナとクリストフの結婚生活」もあり得る?
●「アナとクリストフの結婚生活」も妄想できる? そのように3作目および4作目でもエルサの物語が軸にはなると予想できますが、やはり『アナ雪』は姉妹の物語でもあるので、アナ側のストーリーも描かれるでしょう。 そちらで描かれると考えられるのは、やはり『2』でプロポーズが成功しついに結婚をした、アナとクリストフの結婚生活です。王女とその夫(あるいは新たな王?)がともに「アレンデール王国」の平和のために尽力したり、はたまたケンカするも仲直りしたりする、といったやり取りも描かれるのかもしれません。 とはいえ、前述したコンセプトアートでは、アナとエルサとオラフは冒険に旅立っているものの、クリストフはいませんでした。クリストフだけ置いてけぼりなのはかわいそうな気もしますが、『アナ雪』および最近のディズニー作品は「男性が冒険し女性が家で待つ」といった従来のジェンダーロールに囚われない、相対的なキャラクターや作劇をすることが多いので納得できます。また、クリストフにも為政者としての重要な役割が与えられているのかもしれません。 さらに、3作目もしくは4作目で、アナとクリストフに赤ちゃんが生まれて、子育ての様子なども描かれるのではないでしょうか。 筆者としてはなんとなく、エルサは独身のままでいても、良き伯母さんとしてたまに甥っ子や姪っ子の面倒をみてあげる、という展開も思い付きますし、見てみたいと思うのです。 ●残された謎はたくさんある? その上で、ジェニファー・リー氏の言う「まだ多くの謎が残っている」「その謎に答えるためにふたつの映画が必要になってくる」が気になります。その残された謎とは、何でしょうか。 まず気になるのは、『2』のラストです。エルサは凍った魔法の川「アートハラン」をノックに乗り疾走していましたが、彼女が何を目指しているのかははっきりしませんでした。その直前に「ねぇ(風の精霊の)ゲイル、これから走りに行かない?」と聞いているのをみると単なる散歩なのかもしれませんし、改めて水の記憶を見て自分のルーツを確かめるのかもしれませんし、またはそれ以外の大きな理由があるのかもしれません。 また、『2』の冒頭からエルサを呼んでた歌声は、亡くなった母のイドゥナ王妃の(記憶の)ものと思われますが、実ははっきりとしないままでした。イドゥナが生まれ育ったノーサルドラおよび、イドゥナの記憶があったアートハランの方角から歌声が聞こえている、「イントゥ・ジ・アンノウン」の歌詞で「あなたは私に似た誰かなの?」と疑問に思われていることなどから類推できる程度だったので、3作目および4作目ではその歌声の主が(イドゥナかまたは他の誰かだと)明確に描かれるのかもしれません。 さらに気になるのは、『2』の「5つの精霊」の設定です。整理をすると、「大地の精霊=アースジャイアント」「水の精霊=馬のノック」「風の精霊=風のゲイル」「火の精霊=サラマンダーのブルーニ」「第5の精霊=エルサ」だと分かります。 中世錬金術における、古典的な「四元素説」および「四大精霊」は、「地・水・風・火」の4つです。エルサの精霊としての力は言わずもがな「氷」に思えますが、その発想元と思われる四大精霊に当てはまる存在ではなく、劇中で第5の精霊は「自然界と私たちの架け橋」と言われています。実際にエルサ(とアナたち)はまさにノーサルドラとアレンデール王国の架け橋となる活躍をしましたが、その第5の精霊としての力や役割は、他にもあるのではないかとも思えるのです。 いずれにせよ妄想の域は出ませんが、公開日が近付けば予告編やその他の情報で『アナ雪』3作目と4作目の内容ははっきりするでしょう。今は、楽しみに待ちたいと思います。
ヒナタカ