気象庁が防災展示アイデアコンクール、小学生らが受賞 観測150年記念
2025年は気象庁が観測を開始してから150年の節目の年となります。これを記念して気象庁が開催した防災展示のアイデアコンクールでは、予報官を目指す小学4年生の男の子らが受賞しました。 去年は年間の平均気温が過去最高を更新したほか、8月の台風10号による大雨、さらに地震で大きな被害を受けた能登半島が9月に豪雨に見舞われるなど、気象災害が相次ぎました。 こうしたなか、気象庁で開かれた防災展示のアイデアコンクールでは、「台風の部屋」というタイトルで、台風がどのように生まれるか、「暴風が吹き始まる前に避難する」などとるべき防災行動をまとめた小学4年生の鈴木敦士さんが長官賞を受賞しました。
鈴木さんは、普段から雲を見ることが好きで、特に台風のもとになる積乱雲への興味から今回の展示を思いついたということです。気象庁長官らを前にした発表では、「将来は命や暮らしを守る気象予報官になりたい」と意気込みました。 また、国土交通大臣賞は、海抜ゼロメートルの場所での命を守る方法についてまとめた中学3年生の植田莞梧さんが受賞しました。 気象庁によりますと今後、このアイデアをもとに実際に展示が作られ、気象科学館で展示されるということです。