JX金属は1日、三菱商事と共同出資する新会社「JX金属サーキュラーソリューションズ（JXCS）」が、7月1日付で事業を開始したと発表した。廃家電・廃電子機器や使用済みの車載用リチウムイオン電池（LIB）などの資源循環を軸に、サーキュラーエコノミー実現への貢献を目指す。 　JXCS（出資比率・JX金属80％、三菱商事20％）の社長には、JX金属の安田豊常務執行役員（金属・リサイクル事業部長）が就いた。なお、JXCSの事業開始に伴い、同社技術本部技術戦略部の電池材料・リサイクル事業推進室は同日付で廃止し、同室が担ってきたLIBリサイクルの事業化に係る機能もJXCSに集約するとともに、電池材料については引き続き技術戦略部内で事業化に向けた技術開発を進める。 　JXCSには、JX金属のリサイクル原料集荷事業の一部および廃車載用LIBリサイクルに関する事業、JX金属商事が行うリサイクル原料集荷事業を移管した。併せて、同社100％子会社で廃車載用LIBリサイクルの実証試験を行っているJX金属サーキュラーソリューションズはJXCSの100％子会社になるとともに、名称をJX金属サーキュラーソリューションズ敦賀に変更。さらにJX金属商事の100％子会社であるJX金属高商も新会社の100％子会社となった。