【名古屋大賞典】2番人気・ミッキーファイト優勝、「この先、もっと上の舞台での活躍を期待したいです」と胸を張った戸崎
◇19日 「第47回名古屋大賞典」(Jpn3・名古屋・ダート2000メートル・1着賞金3000万円) 2番手を追走した2番人気のミッキーファイトが逃げた4番人気のノットゥルノをゴール前の競り合いで首差かわし、2分7秒4のレコードで優勝。8月のレパードS(新潟)以来の重賞2勝目を挙げた。田中博康調教師(39)=美浦、戸崎圭太騎手(44)=美浦・田島=はともに同レース初制覇。6番人気のシンメデージーが3着。デビュー5連勝中だった1番人気ヤマニンウルスは好位追走も失速し、6着に終わった。 ノットゥルノが60キロを背負いながら果敢に先手を主張。これを抑制しきれないぐらいの手応えで2番手につけたのがミッキーファイトだった。その直後でマークしていたのは武豊騎乗の1番人気ヤマニンウルス。展開的に逃げたノットゥルノにとっては道中いくらか余裕ができた。 しかし3、4コーナーの勝負どころで一気に差が詰まってくる。ヤマニンウルスは反応が鈍い。代わって追い詰めていったのは、2番手のミッキーファイト。しっかりした末脚で差を詰めてゴール前、計ったように首差かわした。「デビュー当時から素質を感じていた馬で結果を出せて良かったです。成長も感じます」と戸崎。 3歳馬であり、まだ6戦目というキャリア。「この先、もっと上の舞台での活躍を期待したいです」と胸を張った戸崎の言葉は来年以降の大きな楽しみになってくるし、無限の可能性を感じさせる。フォーエバーヤングを筆頭に今年の3歳世代はハイレベルという印象をあらためて強く残した。この地区でも11月の東海菊花賞(名古屋)、10月のオータムカップ(笠松)、11月のウインター争覇(笠松)、12月の笠松グランプリ(笠松)と交流重賞を3歳馬が席巻。この勢いは来年さらに増すはずだ。
中日スポーツ