「国語ができない子ども」他の科目も伸び悩む根拠 英語・社会・数学国語はすべての科目に通じる
逆に「北海道ではパイナップルは栽培できない」と言われたら、それこそ間違いです。栽培できる例が1つでもあれば、それは嘘になってしまうのです。 「~できない」、「~はされていない」というのは、たった1つ例外があれば、間違いになってしまいます。だからこそ、否定文の選択肢は正解になりにくいのです。 先ほどもお話ししましたが、「~な傾向がある」や、「~な可能性がある」、「~しつつある」といった言葉の場合は、完全に否定しているわけではありません。「明日は雨が降る可能性がある」と言うのは、降水確率1%でも成立しますよね。
逆に「明日は雨が降る可能性がない」と言うのは、降水確率が1%でもあれば、嘘になってしまうのです。同じように、「この地域には観光客が来つつある」と言われたら、1人しか観光客が来ていなかったとしても、この文章自体は間違いではありません。このような論理的な思考ができるかどうかで、成績は大きく変わっていきます。 ■国語力はすべての科目に通じる 以上のことから、日本語力というのは、とても大切なものだと僕は考えています。科目の勉強以前の問題として、国語力は大切なのです。
言葉の意味を理解し、論理的に物事を考える習慣を身につけること。語彙力を付け、言葉の表現を学ぶこと。学生にはこうした時間は大切にしてもらいたいですし、親御さんもぜひ、お子さんに対して指導するときは、意識してみていただければと思います。 受験勉強や、子供への教育など、西岡壱誠さんへの質問を募集しています。こちらの応募フォームからご応募ください。
西岡 壱誠 :現役東大生・ドラゴン桜2編集担当