杉浦悠太が日本勢最上位の6位 故障＆欠場が続いたプロ1年目「ここで復活できた」／米男子ゴルフ
ZOZOチャンピオンシップ最終日（27日、千葉・アコーディア習志野CC＝7079ヤード、パー70）日本開催の米ツアー大会。16位で出た杉浦悠太（23）＝フリー＝が64で回って通算13アンダーとし、日本勢最上位の6位に入った。松山英樹（32）＝LEXUS＝は68で、通算4アンダーの46位。第2日から首位のニコ・エチャバリア（30）＝コロンビア＝が67で回り、通算20アンダーで米ツアー2勝目。賞金153万ドル（約2億3260万円）を獲得した。 初出場の米ツアーで存在感を示した。杉浦が64と伸ばして6位に食い込み、表情を緩めた。 「ショットの調子が本当に良くて、パットもたくさん入れられた。すごく自信になった」。パーオン率83・33％はこの日3位。ショットを武器に6バーディーを奪った。最終18番（パー5）のピンチもしのぎ、ボギーなしで終えた。 18番は第1打を左の林まで曲げ、第2打はグリーン方向を狙えないため、隣の9番の左ラフへ出した。このとき9番では松山英樹がプレー中。「ギャラリー（の数）がすごかった。（自分も）一瞬ギャラリーになっていました」。大先輩の通過を待ってから打った第3打をグリーン近くまで運び、4オン1パットでパーセーブした。 日大4年だった昨年11月の「ダンロップ・フェニックス」で日本ツアー史上7人目のアマチュア優勝。プロ1年目の今年は7月の「日本プロ選手権」を制した。だが夏に左肘を故障。欠場も続いただけに「ここで復活ができた」と胸を張った。 この6位で賞金約4040万円を獲得した。一方、日本ツアーでは現在賞金ランキング6位（約6001万円）で首位の平田憲聖と約4700万円差。逆転賞金王を狙えるが、今大会のトップ10入りで米ツアーの次戦「ワールドワイドテクノロジー選手権」（メキシコ）の出場権を得た。2週後で「三井住友VISA太平洋マスターズ」と日程が重なる。「考えて決めたい。行きたい気持ちはもちろんある」と、新たにできたうれしい悩みを口にした。（阿部慎）
