恋愛リアリティは「観たことなかった」…東大卒、元官僚の27歳女性が“人気番組”で結婚相手を探すことを決めたワケ
職業や年齢は気にならない
――参加男性の中には普段関わることのないようなお仕事の方もたくさんいると思いますが、そういう男性と接してみてどうでしたか? 武井:旅の中ってある意味日常生活と離れているから、その人が仕事してる所も知らないし、仕事のリズムとかそういうものが全部関係ないから、逆に職業が気にならなかったですね。 年齢とか職業とか、日常生活にある色々な要素が、旅の中では意識することがなかったから、男性陣それぞれの人柄に向き合う事ができました。北森くんとチェンくん以外は全員年上でしたけど、そんな感覚もなかったです。 ――そう言った非日常の中でパートナーを選ぶことに不安はなかったのでしょうか。 武井:でも、やっぱり自分が仕事を頑張りたいから、相手も自分のパッションを持っていたり、頑張りたいことがある人をおのずと選んでたと思います。 あとは、仕事モードではなく、非日常のオフな自分を一緒に楽しめるかどうかが大事だったから、あまり気取りすぎないデートにしました。みんな緊張すると思うし、ちゃんと自分のベストの状態を見せたいとは思うんですけど、あえて私は“そうじゃないんだよ”っていうのを伝えていましたね
パートナーがいることの幸せ
――最初から最後まで一貫して結構いろいろ選択を迫られることがいっぱいあったと思います。“これだけは絶対ブレないように”と決めていたことはありますか? 武井:目の前のことを頑張ろうってことしか思ってなかったですね(笑)。“これを絶対する”と決めても、状況次第で全然違うこともあるじゃないですか。なので、ある意味自分を信じて行動していました。目の前にいる人に対して、全力で向き合う。 最初のうちは参加してくれた男性たちのことをちゃんと知らなきゃとか、決める前にちゃんとした理由でお別れしなきゃというのがあったんですけど、後半からは自分の恋愛として集中して楽しめました。 ――今って恋人がいなくても、楽しく生きていればハッピー!みたいな考えも以前より広まっていると思うのですが、武井さんは誰かパートナーがいるっていうことの良さって、どういうところにあると思いますか? 武井:私は自分の家族、親がすごく良い家族の形だなと思っているんです。みんな仕事をしていて忙しいから、家族で海外旅行とかへも一度も行ったことがなくて、いつも休日に一緒にご飯食べるくらいしかしないんです。でも、みんな仕事を頑張ってきて、ふーっと息を付ける場所が家ってすごくいいなと思っていて、自分もそういう温かい家族を作りたいなって思うんです。自分が仕事で頑張ってきたり、外で何かあっても、家では自分らしく居られるような場所が理想です。 ――確かに、心の拠り所があることは大きいですよね。 武井:だから、安心感とか信頼感とか誠実さってすごい大事。“いつまでも美しく綺麗に頑張ってないと離れちゃうかも”とか“いつもドキドキ”っていうのはあんまり。向こうも頑張ってる人がいいです。 ――ありがとうございました。 <取材・文・撮影/瑞姫> 【瑞姫】 1994年生まれ。奈良県出身。エンタメメディアでの芸能ライターとしての経験を経て、フリーランスのライターに。主にエンタメ・トレンド系の取材・インタビューを中心に、恋愛コラムの執筆を行っている。フォロワー数4.5万人のTwitterでは恋愛・美容系について発信する、インフルエンサーとしても活動中。漫画と散歩と猫が好き。 Twitter:@mizuki32k
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