「学校、行きたくない」子どもからの“SOS”。当事者の親が伝えたい、小学校生活で習慣にしておくべきこと
大人の失敗談も、あえて話してみよう
子どもだけの出来事を聞くのではなく、大人も同じように、今日あった出来事を、包み隠さず話すようにしています。 食事の時か、寝る前のどちらかに必ず話すようにしているんですが、バタバタして、夕食の時に忘れていると、子どもから、「今日のママのうれしかったことは?」と、質問してくれることも多くなりました。 大人でも、こんな風に困ったことがあったよ、とか、こんな失敗をしちゃったとか。子どもたちも聞いていて新鮮で、楽しいようですし、そこからパパとママも、いろんな失敗をしながら、頑張っているんだ。失敗することは、恥ずかしいことじゃないし、悩むのも当たり前のことなんだと、学んでくれたらよいなと考えています。 出来事をまとめて相手に伝える力がつくのも、みんなの発表を理解しながら聞くのも、すごく良いメリットですよね。
大人になってからも、生きていく中で、大切な力へ
春からの新生活でも一人で抱え込まずに、何かあったら家族で解決策を話し合うのが当たり前な環境づくり。 小学校になって、あれこれ聞かない方が良いって聞いたこともあるけれど、小さい頃から、その日の出来事を、家族で話すことが当たり前だったら。 いつか、親に言いにくいことも、兄弟に言えたりとか、そんな家族関係が当たり前に小さな頃から出来ていたら。 大きくなるにつれて、だんだん親の目がはなれてしまう中で、少しの悩みに気づいて、一緒に考えられるかなと思います。 もちろん、介入しすぎず、時には見守ることも必要だとは思いますが、言える環境があることで、救われることもあると思うんですよね。 それがきっと、いずれ自分で解決できるようになったり、親でない他の誰かの意見も、そんな意見もあるんだと、柔軟性をもって取り入れることが出来たり。 それは、生きていくうえで、ずっとずっと、大切なこと。 小学校という新生活が始まる前に。 お勉強や他のことも大切かもしれませんしが、小学校生活が、楽しいものになるように。 親の目から離れていく中でも、子どもの心を守ってあげられるような、未来につなげてあげられるような、そんな環境をつくって、家族で迎えてあげることが、大切なのではないかと思います。
【Profile】にこはな(@nicohana.ouchi)
にこはな 0歳、4歳、5歳、7歳の4児の母。産婦人科/NICU/小児科で看護師として勤務。ダウン症のある次男を出産後に退職。現在は保育園や障がい者福祉施設、放課後デイなどをまわり支援する看護師として勤務する傍ら、モンテッソーリ教師資格取得に向け勉強中。ベビーマッサージ/ヨガレッチ教室講師。小児専門理学療法士の夫と共に、運動×モンテッソーリを取り入れた療育×健常児も交われるような施設を開く夢の実現のために活動中。 Instagram:@nicohana.ouchi ブログ:https://nicohana.com/