嫌々勉強したことは一度もない…3人の子をハーバード大に入れた親が幼少期に徹底した全科目得意になる習慣
■大学受験の勉強は小学生のときに完成する このように楽しみながら多くの本を読む習慣を身につければ、勉強を仕事のようにこなすことになってからも力を発揮する。うちの子たちはSATを受けるときも、特別な勉強はしなかった。ただ試験の形式を調べて、その練習だけやれば十分だった。つまり、SATで高得点を取る力は、小学生のときに完成するわけだ。大学や大学院でも、勉強に押しつぶされず、楽しむことができた秘訣もここにあった。幼いうちから遊びの一種として勉強してきたから、勉強が苦痛ではなかったのだ。 ■子どもが楽しんでできるようにアプローチする 勉強に没頭するまでの時間を短縮できたのも、また1つの成果だ。小学生のうちから読書の技術を習得したので、あまり本を読まない子よりも勉強内容を素早く把握できた。 学問というものは、どんな分野でもある程度のつながりがある。だから本で見聞を広げた人は、自分の分野の勉強をするときも、他の分野に関連づけて考えることができる。 わが子たちは口々に、勉強は簡単で面白かった、勉強ができたおかげで好きな仕事に就けた、嫌々勉強したことは一度もなかったと言う。わが子たちは皆、勉強を遊びのように楽しく始めたため、それは乗り越えるべき高い壁ではなく、面白いスノーボードのようなものだったのだ。 小学生での学習指導は、何よりも子どもが楽しんでできるようにアプローチするのが効果的だ。親が知恵を出して遊びのような勉強法を開発し、子どもが時間が経つのも忘れて楽しみながら、主体的に学べる方法を見つけるべきだろう。 ---------- シム・ファルギョン 主婦 韓国でキリスト教教育で修士学位を取得した後、同じ大学で神学を学んでいた夫と結婚。夫の留学を機にアメリカに移住。アジア人移民は社会的にはマイノリティーであり、さらに牧師の家庭だったため経済的にも苦しかったが、入試コンサルティングはもちろん、塾にも行かせず、一般の公立学校に通った3人の娘全員をハーバード大学に入学させた。三姉妹がハーバードに合格したあとも「私はごく平凡な人間で、特別なところは一つもない。すべて子どもたちが成し遂げたことだ」と述べ、多くを語らなかったが、『3人の娘をハーバードに合格させた 子どもが自ら学びだす育て方』(かんき出版)で初めてそのストーリーを惜しみなく公開。子どもの教育や育て方に関する講演を活発に行いながら、多くの親の悩みを聞いて共感し、読者一人ひとりと目を合わせるような温かいメッセージを伝えようとしている。 ----------
主婦 シム・ファルギョン