不登校生徒らのために「校内サポートルーム」 奈良・生駒の2中学校
奈良県生駒市教育委員会は、学校にあまり来られない不登校の生徒らのために市立生駒中学校と市立大瀬中学校にそれぞれ「校内サポートルーム」を設置し、室内を模様替えする整備を終えた。不登校の生徒らが安心して過ごせる場所を提供し、支援することが目的という。 不登校の生徒のほか、登校しても教室に入りにくい生徒が対象。市教委が4月、市立中学校8校のうち両校を実証校として設置した。 不登校の児童・生徒らのために、各地の小中学校で、空き教室などを活用して居場所を確保する動きが広がっており、両校もかねて空き教室で対応していた。今回、この空き教室を模様替えし、カーペットを敷いたり、プライバシーに配慮して仕切りやカーテンを設けたりしたほか、複数人が集まって話し合いができるよう大きなテーブルを設置した。 両校の校内サポートルームでは4月から、生徒をサポートする支援員を配置。複数の元教員が交代で支援にあたっている。 市教委によると、校内サポートルームの取り組みは各地で進んでおり、担当者は「子供たちの心が安まる居場所になってくれれば。来年度以降、ほかの中学校にも広げたい」と話している。