ヤクルト・村上「優勝、日本一」でメジャーへ 日本球界ラストイヤーへ最高の置き土産宣言 低迷からの逆襲へ球団に改革提言も
ヤクルト・村上宗隆内野手(24)が2日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の6億円でサインした。日本球界ラストイヤーとなる来季はリーグ優勝、日本一を置き土産にし、かねての夢、メジャー挑戦へ。2年連続低迷の原因は明確だとし、球団に愛の改革を提言した。(金額は推定) 目標は明確だった。村上が迷いなく色紙にペンを走らせる。「優勝、日本一」。日本球界ラストイヤーに位置づける25年シーズン。最高の置き土産を残すため、「最後笑顔で背中を押してくれるような成績を残したい」と覚悟を言葉にした。 チームは2年連続5位に低迷。その原因を「誰が見ても分かることじゃないですか」と言い、球団に交渉の席で改革を提言した。「ヤクルトの選手は投手を含め、ケガをしてもなかなか治って上がってくる選手が少ない。そこをもっと改善したらチーム力も上がりますし、優勝できると思いますので」とウイークポイントを共有した。 不退転の覚悟で戦うべく行動で示した。会見で課題に挙げた故障者の背景にある環境面の整備だけでなく、遠征先の宿舎のベッドサイズをシングルから大きなものにできないかとも要望。有意義な休息を確保するため、働きかけた。 22年オフに3年契約を結び、来季は契約最終年になる。条件の中にはメジャー移籍の前提条件となるポスティング容認も含まれており、今オフは25歳ルールが大きな壁となったため、オプトアウトでもう1年プレーすることが決まった。村上自身も「日本でやる最後のシーズンになると思う」とし、来オフのメジャー挑戦の青写真を描いた。 夢、憧れだったメジャー舞台だが、熱い思いは一度封印し、言葉に強い覚悟を込めた。「今は優勝に導くことだけを考えて、しっかりとした成績を残すことだけを考えています。僕が活躍したら優勝できるので、そこだけですね」。3年ぶりの覇権奪還へ、悔いは残さない。