台湾訪問の山東参院議員「日台友好の絆揺らぐことない」 国慶日祝賀式典に出席
(台北中央社)超党派議員連盟、日華議員懇談会(日華懇)のメンバーからなる訪問団が10日、台北市の総統府前で行われた中華民国国慶日(国家の日)の祝賀式典に出席した。同日午後には同市内のホテルで記者会見を開き、団長を務めた山東昭子前参院議長(自民党)は、日本の政局がどのように移り変わろうとも、日台友好の絆が揺らぐことはないと語った。 訪台したのは山東氏の他、山本順三議員(自民党)、滝波宏文議員(自民党)、和田政宗議員(自民党)、梅村みずほ議員(日本維新の会・教育無償化を実現する会)の4人。 山東氏は式典について「台湾の団結と熱い思いをじかに感じられた」と振り返り、「これからも台湾との友情を一層深め、そして共にインド太平洋地域全体の平和と繁栄のために尽力していきたい」と語った。 参院農林水産委員会で委員長を務める滝波氏は、今年台湾が2011年の東日本大震災以降続けていた日本産食品に対する制限をほぼ解除したことや、日本で台湾産赤肉ドラゴンフルーツの輸入が解禁されたことに触れ、今後も貿易のウィンウィン関係を深めていくことに期待を寄せた。 訪問団のメンバーは記者会見前に頼清徳(らいせいとく)総統や蕭美琴(しょうびきん)副総統らとの昼食会に参加。総統府によると頼総統は、台日の友好関係がより強固になり、協力関係や国民の交流が一層緊密になることを望むと話したという。 (齊藤啓介)