制作陣がモアナの魅力を語りつくす「人間の小さな瞬間のすべてに注目してほしい」<モアナと伝説の海2>
映画「モアナと伝説の海2」が12月6日から劇場公開されたことに伴い、監督のデイブ・デリック・ジュニア、ジェイソン・ハンド、デイナ・ルドゥー・ミラー、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオでチーフ・クリエーティブ・オフィサーを務め、また脚本を担当したジャレッド・ブッシュが本作の魅力について語った。 【写真】映画「モアナと伝説の海2」のポスターが公開 ■「モアナの存在が世界中から祝福されるのを目の当たりに」 「モアナと伝説の海2」は前作のストーリーを引き継いでおり、監督のデイブ・デリック・ジュニア、ジェイソン・ハンド、デイナ・ルドゥー・ミラーのたゆまぬチームワークによる“本物へのこだわり”が映画に命を吹き込んだ。 新しい物語を形作るにあたり、前作の製作中に設立された団体であるオセアニック・カルチュラル・トラストと作中に表現される文化の描き方について緊密に協力し合った。太平洋諸島出身の人類学者や言語学者、歴史家、振付師などからなる団体との協力関係と助言について「彼らは全ての段階において私たちをサポートしてくれ、映画のあり方についてアイデアをくれました。それが本当に重要でした」とハンドは振り返った。 また、過去に「オズはじまりの戦い」や「ストレンジ・ワールド」などで活躍したアニメーション責任者の1人ケビン・ウェブは「オセアニック・カルチュラル・トラストにさまざまなアクション、ダンス、表現を開発したアニメーションの振り付けの監修を依頼しました。振り付けが必要ないシーンであっても、全てのミュージカルシーンのシークエンスで、私たちは彼らに頼る瞬間がありました。振り付けがなくても音楽のように感じられるようなシンプルな動きや、地域や文化的な部分を忠実に表現することができました」とコメント。 サモアにルーツをもつミラーは「最初の映画が公開されたとき、深い誇りを感じたことを覚えています。太平洋諸島にルーツのあるヒロインを見たのはモアナが初めてでした。私の世界の見方が変わりました。そして、モアナの存在が世界中から祝福されるのを目の当たりにして、世界も変わったんだと感じました」と話した。 また、ハンドは「ディズニーがこれほど特別な理由は、さまざまな異なる方法で人々にアプローチできることです。ディズニーの一員として働く醍醐味は、作品を通して多くの観客にリーチできることです。まさか、たった24時間で1億7800万人が『モアナと伝説の海2』の予告編を見てくださるとは思いもしませんでした。ディズニーが巨大スクリーンで新たな物語にファンを惹きつけ、繋ぎ続けていると実感するできごとでした」と話した。 ■「モアナと伝説の海2」の見どころ 2024年ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオのチーフ・クリエーティブ・オフィサーに就任したジャレッド・ブッシュは本作の魅力を語った。「本作は、自分のアイデンティティーを見つけるという、まさに普遍的な物語です。前作でモアナは16歳ですが、私がその年齢だったころ、自分が何者なのかを見極めようとするのはとても難しいことでした。モアナは海にいるべきなのに、父親が海に出ることを拒んだため、海に出ることができなかった。彼女は本当の自分がそこにいると感じていたが、思い切って行動してみるまでは確かなことは分からなかった。自分自身を見つけること、そしてそれがいかに難しいことであるかという、親近感のわく考え方が全て描かれていたことに引かれました」と話した。 また、ブッシュは新たな章について「前作では、モアナは自分が何者であるかを知ったばかりです。ラストで彼女は自分の進むべき道を見つけ、1000年に一人の“導く者”になりました。このことは、人生の次の段階に進む上で彼女は何を探しに行くのか。キャラクターの観点から言えば、彼女が冒険を通して、新しい島々を探し求め、まだ見ぬコミュニティとつながることを望むのは、とても自然な流れでした」と述べました。 ファンに最も期待してもらいたいことについて、ブッシュは「フィナーレもそうですが、ストーリーテラーとしては、人間の小さな瞬間の全てに注目してほしいです。私は、モアナと妹のシメアの関係が大好きです。家庭や大切な家族をもつ私たちは、ときに不完全な選択を3歳児に話さなければならないことがありますが、制作陣全員が本当に親しみを感じるテーマでした。モアナの妹への愛、妹への気遣い、そしてその関係の特別さは、多くの人が共感し、心動かされるものだと思います」と、本作へのあふれる思いを見せた。 なお、前作「モアナと伝説の海」はディズニープラスで配信中。