センバツ高校野球 町民「感動ありがとう」 只見帰校式、主将「15人全員で戦えた」 /福島
第94回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)の21世紀枠で初出場を果たした只見が24日、只見町に戻った。只見振興センターで開かれた帰校式には、保護者や町民ら約100人が集まり、拍手で選手らを出迎えた。 只見は22日の1回戦で大垣日大(岐阜)と対戦し、1―6で敗戦したが、はつらつとしたプレーを見せた。 町民らを前に、甲子園で全力疾走を披露した主将の吉津塁(3年)は「自分たちが目指す野球を甲子園で表現できた。思い切り野球をすることができたのも町民の皆さんの応援があったからこそ。夏にもう一度甲子園に戻るため、頑張りたい」とあいさつした。 長谷川清之監督は「13人全員で戦うことができ、選手一人一人の力は出し切った。熱い応援を感じ、声援が聞こえてきた。一生の思い出になると思います。ありがとうございました」と感極まっていた。 集まった町民らは「感動をありがとう」と書かれた横断幕を掲げ、「おかえり」「お疲れ」などと声をかけていた。式では渡部勇夫町長が「笑顔で全力疾走のプレーは100点満点。今度は夏を目指して」とエールを送った。 式の後、吉津は「あの大舞台で強豪校相手に(マネジャー2人含め)15人全員で臆することなく戦えた気持ちは、必ず将来に生きてくる」と話した。 選手たちは夏の甲子園出場に向け、29日から練習を再開する。【三浦研吾】