【ハイライト動画あり】『アップスピード』で機先を制したブレイブルーパス、再び加速。ダイナボアーズもエキサイティングに戦った
ダイナボアーズにとっては、ハーフタイム前の時間帯、ブレイブルーパスの決定機を必死のバッキングで防いだ2つのプレーも大きかった。 グレン・ディレーニー ヘッドコーチ(HC)の指導のもと、時間をかけて築いてきた走るチームスタイルが見られたシーンだった。
10点差で入った後半。試合終了間際にブレイブルーパスがダメ押しトライを奪ったこともあり、最終的には22点差とスコアは開いた。 しかし、序盤のようにブレイブルーパスが圧倒する空気は消えたからバックスタンドのダイナメイト、ウリボアーズも楽しめた。緑の集団が沸くシーンも少なくなかった。
後半の入りを制したのは、前半同様ブレイブルーパス。優位に立っていたスクラムと相手のヘッドコンタクトで15人対13人となった時間帯に2トライを追加した(10分、16分)。 17分までに34-14として勝利に大きく近づいた。
トッド・ブラックアダーHCは何よりも、今季初めての敗戦にも下を向くことなく、チームが結束して勝利したことを評価した。 ラインアウトなどいくつか修正すべき点があることは認めながらも、選手たちが再び前へ進み始めたことを喜んだ。
今季ここまで全試合出場を続けているFB松永拓朗が選手たちの胸中を代弁する。まず、ビッグゲームのあとに星を落とすことの多かった自分たちが、この試合で笑えたことに手応えを感じた。
「(ダイナボアーズは)昨シーズン、一度負けた相手ですが、そこは気にしませんでした。ただ、その負けで(勝ち点が足りず)プレーオフに行けなかった。そういう意味で、落とせない一戦という意識はありました」
敗れたダイナボアーズも手応えを感じた試合だった。 試合終盤まで緑のジャージーは動き続け、勝者をヘトヘトにさせた。後半に奪ったトライは1つだけも、ダイナボアーズらしいパフォーマンスを見せた。
ディレーニーHCは、「試合の入りが良くなくて、最終的に追いつくことができませんでしたが、エキサイティングな戦いはできたと思う」と話した。 前節から複数のメンバーを変更したことについて、「フィジカルの強い相手との連戦が続いているので、(いつものメンバーに)続く人たちの力を信じて起用した」と話した。