<三南プライド・’21センバツ>選手紹介/2 植松麟之介投手(1年)/深瀬涼太捕手(1年) /静岡
◇巧みな制球で手玉に 植松麟之介投手(1年) 1年ながらエースナンバーを背負う。昨秋は9公式試合のうち8公式試合で先発を任された。特徴ある右のサイドスローから制球よく投げ込み、打者のタイミングを外す巧みさが持ち味だ。 真価が発揮されたのが昨秋の県大会の準々決勝だった。長打力のある静岡の打線を抑えるために「緩い球が一番、有効だ」と判断し、配球は半分を最も自信のあるカーブにした。球を芯で捉えさせず、16個のフライアウトを積み重ね、1失点で完投した。 一方、準決勝の常葉大菊川戦は序盤から打ち込まれ、「スタミナ不足」を露呈した。その反省から冬場は走り込みで下半身を強化、変化球はキレが増した。「自分の力をすべて出し切れば、後悔はない」。甲子園でも持ち前の投球術で相手打線を手玉に取る。【深野麟之介】 ……………………………………………………………………………………………………… 身長178センチ▽体重69キロ▽投手▽右投げ右打ち▽沼津市立金岡中出身▽刺し身が好き ◇投手をよく理解 深瀬涼太捕手(1年) 植松麟之介投手(1年)と同じ少年野球チームに所属し、中学時代からバッテリーを組んできた。進路に迷っていたとき、植松投手から「悩むなら、高校でも一緒にやろうよ」と声をかけられ、三島南への進学を決めた。 付き合いが長く、特徴や性格は互いに把握済み。「あいつの場合は、調子のよしあしがすぐ態度に出る」。マウンドでの様子を細かく観察し、配球を組み立てる。「投手の調子をよく確認し、バッテリーコーチの役割を担ってくれている」と稲木恵介監督(41)の信頼も厚い。 昨秋の公式試合の通算打率は2割0分7厘と今ひとつ。「苦手を克服する大切な時間」と低調だった打撃を改善するため、個人練習にも熱心に取り組んできた。「いつもと違う環境だからこそ、いつも通りに臨みたい」【深野麟之介】=つづく ……………………………………………………………………………………………………… 身長166センチ▽体重72キロ▽捕手▽右投げ左打ち▽沼津市立愛鷹中出身▽将来の夢はスポーツトレーナー