自動車大手8社、4~9月期の世界生産台数6%減…中国で現地メーカーとの価格競争が激化
自動車大手8社が30日発表した2024年度上半期(4~9月)の世界生産台数の合計は、前年同期比6・0%減の1187万台だった。中国での販売不振により、トヨタ自動車とホンダ、日産自動車が減少した。
トヨタ(トヨタとレクサスの両ブランド)は7・0%減の470万台で、4年ぶりに前年を下回った。中国では17・1%減だった。量産に必要な認証「型式指定」を巡る不正で、一部車種の製造を停止した影響などから国内生産は9・4%減った。
ホンダは8・1%減の181万台。中国での生産は34・2%減った。日産は7・8%減の153万台で、中国での生産は8・6%減だった。
3社が中国事業で低迷するのは、電気自動車(EV)への移行が進む市場で、現地メーカーとの価格競争が激化しているためだ。世界販売でもトヨタ、ホンダ、日産は減少した。中国市場から撤退したスズキは2・0%増、三菱自動車も4・9%増と明暗が分かれた。
一方、北米での販売は好調でトヨタは1・2%増、ホンダは4・4%増だった。ハイブリッド車(HV)の売れ行きが良かった。マツダ、スバル、三菱自も伸ばしたが、日産は1・0%減だった。
ダイハツ工業は認証不正の影響で国内販売が24・3%減った。海外販売は3・4%増の25万台で4~9月では過去最高だった。