『ネタバレMTG』で司会を務める今田耕司。来年３月いっぱいで終了予定だが……

日本テレビ系の人気番組『行列のできる相談所』（日曜日午後９時-）が’25年３月で終了すると日刊スポーツが報じた。取材に対し日テレは、 【写真】日本テレビ・岩田絵里奈アナが”大物俳優”とドライブデート姿 《改編の詳細についてはお答えしておりません》 と話しているが、約23年続いた長寿番組が終了する可能性は高そうだ。 そのウラで、系列局である読売テレビも“名物番組”を続々と終了させることが関係者の話で分かった。 人気バラエティー番組『あさパラS』（土曜日９時25分-）が３月末で終了するという。 ◆今田の発言は毎週のようにネットニュースに 前身の番組『あさパラ！』を含めれば1996年４月６日から続く長寿番組だ。’21年３月に「新番組」というテイをとってのリニューアルという形となったが、こちらもついに終止符を打つこととなり、計29年あまりの歴史に幕を閉じる。 前身の『あさパラ！』ではハイヒールと、元バレーボール全日本男子代表主将・川合俊一の３人がMCを務めていた。 「コスパの問題かと思います。視聴率も伸び悩むなか、ハイヒールを筆頭に吉本系のタレントも複数出演している。ハイヒールのギャラは高額なので、『あさパラS』になったときに川合さんには降板していただきましたが、視聴率が改善されなかったことが原因かとおもいます。この枠での新番組が検討されていますがまだはっきりと決まっていません」（読売テレビ関係者） さらに読売テレビではこのタイミングで土曜日編成の大改革に動くという。 『あさパラS』の後の時間帯に放送しているトークバラエティー『今田耕司のネタバレMTG』（土曜11時55分 – ）も来春に打ち切りとなるという。この番組は『特盛！ よしもと 今田・八光のおしゃべりジャングル』として’12年10月にスタート。10年以上続いた人気番組だった。 「この番組は主に旬なニュースやトレンドなどを扱い、スタジオでワイワイとトークする番組です。業界視聴率は高く今田さんらが話す内容は毎週のようにネットニュースになっていました。こちらも吉本の芸人などがたくさん出ているため経費はかさんでいます。新番組もニュースを扱うような番組になる予定です」 さらに社内に衝撃を与えているのが、『ウェークアップ』（土曜日８時-）も来年３月いっぱいで終了するということ。こちらは全国ネットでMCは読売テレビの中谷しのぶアナだ。かつては辛坊治郎がMCを務めていた。 「一時期、野村修也弁護士にもMCに入っていただきましたが、あまりうまくいかず早めの降板となりました。読売テレビの数少ない全国ネットの番組だったので、社内では惜しむ声が多い。時間帯を変更して新たな情報番組として生まれ変わる予定です」（同・読売テレビ関係者） 読売テレビは、今年６月に松田陽三新社長に体制が変わった。さらには来年４月から日本テレビホールディングス（HD）は、日本テレビ系列の基幹局、札幌テレビ放送、中京テレビ放送、読売テレビ放送、福岡放送の４社と経営統合する。各局の個性を生かしながら、規模のメリット拡大や効率化を進め、経営基盤を安定させる目的だという。 「全国放送だった『ウェークアップ』の枠を日本テレビに明け渡すことになりそうで、読売テレビにとっては制作する番組が減ることはかなり痛い。それだけ日テレのプレッシャーが厳しいということでしょう。生き残りをかけて４社の経営統合をしましたが、具体的な将来ビジョンが示されているワケでもなく、社員の間では不安が広がっています。このままでは逆に、日テレによる“キー局の系列局支配”が進むかもしれませんね」（別の読売テレビ関係者） ◆日テレ系列が進める“未曾有”の番組改編 来春は日テレの『ズームイン サタデー‼』も終了し、毎週日曜朝に放送されている『シューイチ』が土曜日も放送され週２回になり、『シューニ』という番組になる可能性があると11月19日の『文春オンライン』が報じている。『ウェークアップ』の枠も『シューニ』に吸収される可能性は高そうだ。 そこで、『あさパラ』『ネタバレ』『ウェークアップ』の来春３月いっぱいでの終了について読売テレビに事実確認を行うと、 「お答えできません」 との回答だった。 「衰退が著しいといわれるテレビ業界の中で、日本テレビは先陣を切って大改革に動いた。系列４局を経営統合したうえで、番組編成も“未曾有”の改編に着手するようです。少しでも広告収入アップを狙い、さらに“コア（個人）視聴率”重視の番組編成になるでしょう。４月の改編だけでなく、日テレ系列にとって’25年は“打ち切り→新番組”ラッシュになる。他局も日テレの動きを注視していますよ」（在京テレビ局関係者） 組織が大きく変われば、当然、テコ入れも激しくなる。日本テレビはまず、土、日曜日からメスを入れるようだが、果たして誰が“笑い”、誰が“泣く”のだろうか――。