【阪神】来季の開幕投手候補が“シン・真っスラ”習得計画「もう一度、空振りを取れる真っすぐを投げたい」
阪神・村上頌樹投手(26)が11日、“シン・真っスラ”習得計画を明かした。7勝11敗、防御率2・58と不本意な今季。「もう一度、空振りを取れる真っすぐを投げたい」と鍛錬の秋にテーマは明確だ。 昨季は10勝6敗、防御率1・75で新人王&リーグMVP。打者の手元でナチュラルにスライドする“真っスラ”を武器に飛躍した。多忙なオフの影響もあったのか24年は「去年とは感覚が違った」。原因は上半身と下半身のわずかなズレ。曲がり幅が小さくなり、効果は激減。直球の被打率は昨季の1割8分9厘から、今季は2割6分3厘にまで上昇してしまった。理想は“スライダー成分”も確保した上での球威アップ。ただでさえ独特な直球に、キレが加われば鬼に金棒だ。 自身初の秋季キャンプは、体のバランスを整えるため、走り込みを重視。ここまで、ブルペンは2度のみだ。この日は長距離走などで調整し、練習後には藤川球児監督らと約5分間の青空会談。来季への激励も受け、石井、桐敷と一足早くキャンプを打ち上げた。「うまく体づくりができ、真っすぐはいい感覚。継続したい」と好感触を得ている。 指揮官は村上を来季開幕投手候補に挙げる。「走れる姿を見られているので問題ない」と太鼓判。充実の秋が右腕の完全復活への起点となる。(直川 響) 〇…岡田オーナー付顧問が11日、3日間の高知秋季キャンプ視察を終えた。初日は打撃練習、2日目はブルペンで投球練習に熱視線を送り、この日は野手陣のノックを観察。滞在期間中は藤川新監督と積極的にコミュニケーションを図り、チーム運営のあり方や選手の特長などを伝えた前監督。報道陣には「俺はええやん。どうでもええよ」と多くを語らず、安芸市営球場を後にした。
報知新聞社