受刑者が脱獄 当日夜に職員宿舎で発見 寒さに耐えられなかったか/台湾
(台東中央社)6日午後2時過ぎ、東部・台東県の離島、緑島にある緑島監獄で、受刑者の男1人が脱獄した。通報を受けた警察などが付近を捜索したところ、夜になって男が同監獄の職員宿舎にいるのを見つけ、逮捕した。男は軽装で、飢えや寒さに耐えられず、刑務所周辺に戻ったとみられる。 同監獄の楊瑞興秘書は電話取材に応じ、男は職員2人と倉庫に入った際、先に外へ出た上で外側から鍵をかけて職員を倉庫内に閉じ込めた後、塀を乗り越えて山へ逃げたと説明した。警察によれば、刑務所職員や警察官など約40人体制で捜索したという。 男は脱獄時には上着とニット帽を着用していたが、発見時にはハーフパンツと長袖の肌着姿だった。状況などから計画的犯行ではないとみられる。 男はこれまで仮釈放を2度申請していたがいずれも却下されていた。今後身柄を台湾台東地方検察署(地検)に移されて取り調べを受ける見通し。 (盧太城/編集:齊藤啓介)