小林幸子 200万枚の大ヒット曲誕生秘話「3回で覚えたんです」「作詞・作曲の方は2人の素人の方」
歌手の小林幸子(70)が13日放送のBSフジ「昭和歌謡パレード」(水曜後10・00)に出演。大ヒット曲「おもいで酒」の誕生秘話を明かした。 今年でデビュー60周年を迎えた小林。10歳で「ウソツキ鴎」でデビューし、20万枚のヒットとなるも、その後はヒット曲に恵まれず。昭和54年、25歳の時に出会った「おもいで酒」が有線放送から火が付き、200万枚の大ヒットとなった。 「デビューから15年目にしてやっといただいて、15年分を神様が“良かったね、我慢して頑張ったね”って与えてくれたご褒美のような(もの)」と小林。「おもいで酒」はもともとB面だったといい、「A面はたまたまテレビの番組の主題歌で、一生懸命だったんです。ディレクターの方が“これはOKなんだけど、B面がどうしよう。ストックあるけど、この歌、凄い覚えやすいから歌から覚えて!”って。3回で覚えたんです。それが『おもいで酒』」と思わぬ形で名曲が生まれた瞬間を回顧。「本当にチャチャッとです。この歌を作った作詞・作曲の方は2人の素人の方なの」と明かした。 そんな形で生まれた曲がどうやってヒットしていったか。「伊東のハトヤで昭和54年1月、2月と歌っていて、その時に会社から電話がかかってきて“『おもいで酒』があるところで1位になってるよ”って。私、1位って言葉、慣れてないから“また違うって。私じゃない”って。“さっちゃんの歌だよ”って。それで有線に電話したんですよ。“そちらで1位曲ってなんて曲ですか?”って。“『おもいで酒』です”って言われたんです。“すみません、誰が歌ってますか?”って“小林幸子ですよ”って。“ありがとうございました”って切ったんですよ、それでも信じられなくて。何が起こったか分からなかった」と振り返った。 「どんなにキャンペーンやって、“集まってください”って言っても集まってきてもくれないのが、『おもいで酒』になったら“押さないでください”に変わった時、“誰のサイン会ですか?”って聞いたぐらい。びっくりしましたね、どんどん変わっていく様は」と懐かしんだ。