【岐阜県知事選】20年ぶりの新人対決 古田知事がやり残した課題は…人口減少対策どうする?
岐阜県知事選挙が9日告示されました。古田知事の引退に伴い、20年ぶりに新たな知事が決まる選挙で新人2人の一騎打ちの構図となっています。 【動画】岐阜県知事選挙 20年ぶりの新人対決に 9日告示された岐阜県知事選挙には、これまで届け出順に元内閣府大臣官房審議官の江崎禎英 氏(60)産業カウンセラーの和田玲子 氏(64)の2人が立候補しています。 「安心して働ける、楽しく働ける、それを岐阜県で実現することによって多くの人が集まり人口が増える」(江崎禎英 氏) 「リニア中央新幹線や木曽川導水路計画を1日も早く止めて、岐阜県の環境、そして財政の見直しをしていきたい」(和田玲子 氏) 今回の岐阜県知事選挙は、現在5期目の現職、古田知事が今期で引退するため、行われます。 新人同士の対決は20年ぶりとなります。
「岐阜県の知名度アップ」に力を入れてきた古田知事
岐阜県知事として歴代最長となる5期20年を振り返ると…。 「(就任当時は)財政運営の基盤づくりに非常に時間を費やした。そこのベースにたって、次にやったことっていうのはやはり岐阜県の魅力をどういう形で、磨いて発信をしていくかと」(古田知事) 岐阜県の「知名度アップ」に力を入れてきた古田知事。 「清流の国ぎふ」と名付け、世界に売り込みを始めました。 2014年に「本美濃紙」のユネスコ無形文化遺産 登録。 2015年には「清流長良川の鮎」の世界農業遺産認定など世界に岐阜県を広めた出来事もありました。 岐阜県を訪れる外国人観光客の数は、観光庁の統計が始まった2007年は約17万人でしたが、2024年(1月~10月まで)には、約185万人まで増加し、過去最高となりました。
今後の課題は「人口減少対策」
一方で、やり残した課題も。 「当初想定したよりもはるかに速いスピードで、人口減少が進んでいると。ですから人口減少を食い止める政策と、この減少下でどう充実した地域生活を送っていくかと、この2つの観点を明確に意識しながら、政策を組み立てていく必要がある」(古田知事) 岐阜県の人口は、若者の県外への流出などにより、2005年から2023年まで19年連続の減少。 岐阜県の人口減少については、立候補した2人も課題ととらえています。