下落が続いている相場をベアマーケットと言う。

ルネッサンス・マクロ・リサーチのジェフ・デグラーフは、3つの弱気要因によって株価が10％下落する可能性があると予測している。 デグラーフによると、金利引き下げ後にハイテク株はパフォーマンスが低下し、市場の安定性に影響を与える可能性があるという。 「正常な水準に戻るにはまだ少し時間がかかると考えている」とデグラーフは話している。 ルネッサンス・マクロ・リサーチ（Renaissance Macro Research）の創業者でテクニカル・ストラテジストのジェフ・デグラーフ（Jeff DeGraaf）によると、弱気要因が3つ重なると今後数週間以内に株価が約10％下落する可能性があるという。 デグラーフは、2024年9月4日に放送されたCNBCのインタビューで、ナスダック（NASDAQ）100指数は1万7000まで下がる可能性があると語った。これは同氏が注目している重要なテクニカル水準であり、この数字は現在から10%下落に相当する。 S&P500種株価指数について、デグラーフは、2024年8月初旬につけた安値の5120に再び到達するかどうかに注視しているという。この水準は現在から約7％の下落に相当する。 市場が底値に近いときには通常は見られない強気の相場が続いていることをデグラーフは懸念しているという。 「ナスダック100先物に対する小口投資家の心理を考えると、彼らは依然としてかなりの割合でロングポジションが多い状態であり、この市場の弱気な状況を買いのチャンスとして利用している。通常このことは低値形成の兆候とは考えにくい」 S&P500種株価指数は過去最高値より約3%、ナスダック100指数は約8%下落している。 トレーダーの間で強気の姿勢が見られることは、歴史的に見ても9月は株式市場にとって厳しい月であるという事実とも対照的だ。 最後にデグラーフは、2022年10月に強気相場が始まってから市場を牽引してきたテクノロジー株は、通常、連邦準備制度理事会（FRB）による最初の利下げの後の3カ月間は期待外れのパフォーマンスを示すと話した。 「特にテクノロジー分野に注目すると、最初の利下げ後はあまり良いパフォーマンスを示さない。また景気循環株は、最初の利下げ後には少なくとも3カ月はパフォーマンスが悪くなる傾向がある」とデグラーフは言う。