速度超過、野焼きで延焼…岡山・美作市長自ら減給案提出、議会は否決
岡山県美作市議会臨時会は24日、萩原誠司市長が提案した自身の給与の10分の2(6カ月)を減額する議案を賛成少数で否決した。萩原市長には9月に道路交通法違反(速度超過)の疑いがあり、議案はこれを減額の理由とした。市議からは「規範意識に欠ける」「時間をかけていただき、(減額案を)出し直してほしい」などの声が上がった。 市などによると、萩原市長は9月21日夕、私用で関西方面へ出かけた帰りに、兵庫県加西市谷町の中国自動車道で速度超過をした疑いがある。速度違反自動監視装置(オービス)で発覚した。萩原市長によると、10月21日に兵庫県警に出頭し、違反を認めたという。 また、萩原市長は10月14日昼、自宅の畑で野焼きをした際に火が燃え広がり、自ら119番通報して消防が出動した。この日、議場で陳謝した萩原市長は報道陣の取材に、この件も減額案を出した理由の一つだと明かした。市消防本部によると、約390平方メートルが焼けたが、建物への延焼はなかった。野焼きの場所が畑だったため、消防法上の違反はないという。萩原市長によると、速度超過の処分はまだ告げられていないといい、今後の対応については「時間をちょうだいしたい」と話している。(藤井匠)
朝日新聞社