なつかしさと新しさが同居！

1989年以来のアニメ化となった『らんま1/2』。画像はTVアニメ『らんま1/2』場面カット　(C)高橋留美子・小学館／「らんま1/2」製作委員会

　2024年は、人気アニメのリメイクや再始動などが続いた年です。TVアニメだけでも、『らんま1/2』、『狼と香辛料 merchant meets the wise wolf』、『キン肉マン 完璧超人始祖編』、『グレンダイザーU』などのリメイク作品が放送されました。 【画像】あいやぁ…　こちらが超かわいい『らんま』シャンプーとのキスです（4枚） 　2023年の主なリメイク作品は『TRIGUN STAMPEDE』、『るろうに剣心 －明治剣客浪漫譚－』、そしてNetflixで独占配信された『悪魔くん』だったため、それと比較しても本数が増えたと分かります。 　リメイクでは映像や時代設定などをすべて新しくする手もありますが、あえて旧作や原作の良さを残した作品も見られました。特に2024年は、長年のファンにも寄り添ったリメイク作品が躍進したといえるでしょう。 　例えば2024年10月から放送が始まった『らんま1/2』のリメイク版です。2022年からリメイク版が放送された『うる星やつら』に続いて、高橋留美子先生の名作ラブコメが再び映像化され話題となりました。 　特に好評だったのは、「早乙女乱馬」「早乙女らんま」「天道あかね」「シャンプー」など、メインキャラクターの声優陣が続投した点です。1989年版のTVアニメから30年以上が経った今も、変わらない魅力とさらに磨かれた演技力で作品を彩っています。 　2024年4月から放送された『狼と香辛料 merchant meets the wise wolf』も、メインキャストの多くが続投したリメイク作です。以前は原作の途中までしかアニメ化されていなかったため、新作アニメ制作が発表された当初は「続きが映像化されるのでは？」との予想もありました。しかし本作は原作の1巻から描かれており、新規層も入門しやすい作品になっています。 　さらに以前は映像化されなかった原作のエピソードがアニメ版に加わり、長年のファンも喜ばせました。原作が完結した今だからこそ、旅の終わりまでアニメで見届けられるのでは、と期待が高まります。 　ほかにもTVシリーズでは『ドラゴンボールDAIMA』、ネットアニメでは『あたしンちNEXT』、劇場版アニメでは『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』『劇場版モノノ怪 唐傘』など、人気シリーズの再始動も盛り上がりました。 　劇場アニメ『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第一章 黒の侵略』のようにリメイク版が定期的に公開されている作品もありますし、Netfixでは藤子・F・不二雄先生原作の『T・Pぼん』リメイク版が独占配信されました。 　期待値が高いだけに不安もあるリメイク作品ですが、「原作準拠で最後まで見たい」「またあのキャラクターの声が聞きたい」などの要望に応えてくれるケースも増えています。 　今後も『魔法騎士レイアース』や『地獄先生ぬ～べ～』、『ベルサイユのばら』、『YAIBA』などリメイクアニメの放送・公開が続く予定です。また、『ONE PIECE』は現行のTVシリーズと並行して、最初のエピソードから再アニメ化する『THE ONE PIECE』を制作しており、新規ファンの獲得が見込まれています。 　旧作と同じく時代を越えて愛される作品になるのか、そしてファンの期待に応えられるのか、ドキドキしながら完成を心待ちにする日々がしばらく続きそうです。