【新型トライトンを○△✕で判定】◯はエンジン・乗り心地・ハンドリングが優秀!×は特にないけど…。
「 新型トライトンの○」乗り心地の良さと静粛性の高さ、軽快なハンドリング
凹凸だらけのオフロードコースでも乗り心地の良さは想像以上で、ミシリとも言わないボディの剛性感が高い安心感をもたらしてくれる。オンロードでは、リヤサスペンションがリーフスプリングにもかかわらず、空荷でも比較的上下動が小さく、後席での乗り心地の良さも印象的だ。新型は、リーフスプリングを従来の5枚から3枚に減らし、フリクションの低減を図ったそうだが、高速道路で流れをリードするようなシーンでも、若干ピッチングは大きくなるものの、SUVのような快適性を享受できる。 また、コーナーが多く、アップダウンも続く中央道でのハンドリングもピックアップトラックとしては大きさを感じさせない軽快感さえ味わえる。後輪駆動になる「2H」のほか、タイトコーナーブレーキング現象を発生させないフルタイム4WDの「4H」にするとより安定感が増す。雨天時の高速道路などでも「4H」ならより安心して走破できそうだ。
「 新型トライトンの○」ディーゼルエンジンの力強さも魅力的
2.4Lの「4N16」型ディーゼルターボエンジンは、キャラバン向けと同じ2439ccで、86.0×105.0mmのボア×ストロークも同値だ。ただし、キャラバンの最高出力97kW(132PS)/3250rpm、最大トルク370Nm/2000rpmからトライトンは、最高出力150kW(204PS)/3500rpm、最大トルク470Nm/1500-2750rpmと、72PS/100Nmも増強されている。概ね1.9t台から2.1tに収まるキャラバンに対し、トライトンも2080~2140kgと、その巨体の割に軽い。プラットフォームもシャーシも一新されている恩恵といえるだろう。なお、ハイラックスは、2100~2110kgとなっている。 オフロードコースでの急登でも、高速道路の合流路や追い越し時でも分厚いトルク感と必要十分なパワーを感じさせてくれるディーゼルターボエンジンも魅力的だ。しかも、じゃじゃ馬的で扱いにくいこともなく、アクセル操作に対してリニアに反応してくれる。ピックアップトラックとの相性は抜群で、ロングドライブでも疲れ知らずといえるだろう。