「39歳ミニスカ美人」と国民・玉木代表との不倫報道を永田町はどう見たか
思ったことをうっかり口にしてしまう
一方で過去、同様のスキャンダルで辞職などに追い込まれた政治家との差を指摘する声もある。なぜ彼ら、彼女らがアウトで玉木氏はセーフなのか、ということだ。さらに、女性には失職という形で社会的制裁とも言えるペナルティが下される可能性もあるのに、玉木氏は無傷という点に違和感を口にする向きも。 玉木氏は直後に会見して謝罪して火消しに努める一方、党内での協議を経て代表続投が決まった。 「これまではイケイケだったので多少の失言はスルーされてきたきらいがあります。躍進を果たした衆院選直後に出演した情報番組で、石破茂首相と立憲民主の野田佳彦代表に挟まれて両方から引っ張られているイラストが出てきた際に、玉木氏は男2人にモテモテなのって気持ち悪いといった趣旨の発言をしていました。同じことを与党議員が口にしていたら、同性愛者への差別だと厳しく非難されたのは間違いないでしょう。この時は幸い、炎上には至りませんでしたが。永田町では玉木氏について“思ったことをうっかり口にしてしまうタイプ”“大言壮語なイメージ”との評もありますね」(同)
スキャンダルの余波
少数与党の自公は国民民主と「年収の壁」以外にも、安全保障分野でも政策的な協議を進める可能性が出てきている。 「そのため玉木氏には安定していてもらわなければという思いは各方面にありますね。“今回のお相手が例えば玉木氏のカネ絡みの話を暴露するとか、第2・第3の女性が出てこないか気になっている”との指摘もありました。玉木氏が申し開きのできない続報があったりすると、議員辞職もあり得るとの意見も聞こえてきました」(同) 自民の一部はスキャンダルの余波を気にしているようだが、その一方で、こんな見方も。 「自民は国民民主の機嫌を取り続けなければ国会で立ち往生しますから表向き国民民主に丁寧な対応を取りますが、それに留まらず、多数派工作を展開し続けています。しばらくの間は国民民主と揉めないように振る舞うでしょうが、維新の一部を抱き込んだり、立民とも折り合える可能性を残しておいたりして、国民民主を揺さぶってくることも今後想定されますね」(同) 政界のキーマンとなっただけに玉木氏への注目度は当分高止まりしたままだろう。それだけに、今後、ちょっとしたミスも落とし穴となりやすい状況が続くのは間違いない。また、過去の言動も厳しくチェックされるようになるだろう。 どこまでが意図的だったのかはさておき、かつて選挙戦では大物政治家との縁を大いに「盛って」語っていた過去もある。彼が売りにしていた元首相との怪しい縁については、【関連記事】(国民・玉木代表「大平元首相と親戚」の怪しすぎる説明 事務所すら正確に把握できない関係性)に詳しい。
デイリー新潮編集部
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