警察官が熱いバトル!? 通報から検挙までの速さ競う「無線通話技能競技会」 愛知県警の頂点に輝いたのは…?
「中央から駅前、重要事件に発展する可能性考慮。至急現場臨場せよ」 「青葉1丁目内から出向する。所要3分どうぞ」 【動画】愛知県警の頂点決める戦い! 緊張感の漂う警察無線…かと思いきや、指示を受けた警察官は、なぜか会議室にいました。しかも、多くの警察官がその様子を見守っています。
実はこれ、通報から犯人検挙までの速さなどを競う「無線通話技能競技会」なのです。49の所属から、それぞれ代表2名が参加。各警察署は優勝を目指して技能向上に努めていて、会場には多くの関係者が詰めかける注目度の高い大会です。 6月27日、愛知県警本部では予選を勝ち抜いた6組が本戦を競う、警察同士のバトルが繰り広げられていました。
この競技は、実際の通報を想定して行われます。今回の想定は、自動車を盗もうとした男が住民に見つかり、押し倒して逃走したという強盗未遂事件。現場で聴取を行う警察官担当と、署内で現場の警察官に指揮指令する担当が、別の部屋にわかれて無線でやりとりし、制限時間内で犯人の検挙を目指します。 警察官「犯人は既に逃げていきましたか?」 被害者「逃げられちゃいました」 警察官「至急至急。男1名、日本人、三十代半ば、175センチくらい、体格がっちり」 現場は必要な情報を聞き取り、速く正確に指令担当に伝達。指令担当はその情報をもとに、現場を適切に指揮できるかを評価されます。
本戦に出場した自動車警ら隊の加藤巡査部長と山内巡査ペア。女性ペアで優勝すれば県警史上初です。 自動車警ら隊 加藤里奈巡査部長: 「お待たせしました、中央警察署地域課・加藤です。事件ですか? 事故ですか?」 通報を受け、山内巡査が聞き取りをしますが…。 自動車警ら隊 山内水晶巡査: 「発生10時53分ごろ、現状…通報に同じ、当画像は…訂正、使用車両の画像である…訂正、車両である」 緊張からか言葉が詰まる場面も。しかし、徐々にスムーズになっていき、犯人を追い詰めていきます。そして、制限時間を残し、無事犯人の検挙に至りました。