「どの賞もうれしいけど、特別な賞」ソフトバンク甲斐拓也、GG賞一度失い「捕手として一からやり直しました」
◆三井ゴールデン・グラブ賞授賞式(28日、帝国ホテル) ソフトバンク甲斐拓也捕手(32)が2年ぶりとなったゴールデングラブ賞の受賞を心から喜んだ。 ■元タレント夫人と腕組みハニカミ2ショット【和田毅秘蔵写真】 捕手として通算7度目の受賞。ソフトバンクの捕手としては城島健司球団会長付特別アドバイザー兼シニアコーディネーターに肩を並べる快挙となった。 「どの賞もうれしいですが、やっぱり(ゴールデングラブ賞は)特別ですね。(育成選手としてプロ入りした)当時の自分からしたら考えられないこと。だからこそ、特別に感じる部分がある」 昨年はオリックス若月健矢にその座を譲り、連続受賞が6年で止まった。「自分は守備で生きてきた」と言い切るほどの自負を持つだけに悔しさは募ったが、その事実としっかり向き合い、2年ぶりの返り咲きにつなげた。 「去年受賞できなかったのは自分の中でも『当然だよな』という思いがあった。捕手として捕る、投げるだけじゃなく、一番大事な投手とのコミュニケーションであったり、試合を動かす力。そういったものをもう一回考え直すタイミングだと思って、捕手として一からやり直しました」 現在は国内フリーエージェント(FA)権を行使し、宣言残留を認めるソフトバンクのほか、獲得を目指す巨人と代理人を通じて交渉を続ける。巨人阿部慎之助監督からは「来てほしい。絶対的な司令塔が欲しい。いればチームにとって、とてつもない安心感がある」と熱烈なラブコールを受けており、今後は自身も交渉の席に着く可能性がある。 最終結論は12月に入ってからになりそうだが、球界を代表する捕手の動向だけに決断から目が離せない。 【#OTTOホークス情報】
西日本新聞社