ゼロからスタートするプロジェクトを成功させる「白紙ミーティング」実践方法
何かをはじめるとき、目の前のまっさらな白紙を前にして、しり込みしてしまうという人も多いでしょう。 「これを埋めなければならない」と強く思いながらも、あまりに気が重くてさっぱり手をつけられない、という具合に。 職場のチームも、大きなプロジェクトや複雑な課題に取り組んでいる時には、同様の心理的障壁を経験することがよくあります。 最大の難関は、何からはじめるかを決めるところにあります。 ここで手間取ると、問題が大きすぎるように見えてしり込みしてしまったり、モチベーションが失われてしまったり、ビジョンが明確に見えなくなってしまったり、さまざまな問題につながります。
CEOとしてのキャリアから見つけ出した解決策
最高経営責任者(CEO)として、私は混乱に満ちた時期を乗り切り、組織を率いて難しいプロジェクトを成功に導いてきました。その経験から、生産性を阻害する「思考の硬直化」に打ち勝つ、単純明快な方程式を編み出しました。 真っ白な紙を「アイデアのない状態」として見るのではなく、可能性に満ちたキャンバスだと考えてみてください。 あらゆる白紙は、あなたが必要としているプロジェクトの計画に進化する可能性を持っています。 私の場合は、取り組むべきプロジェクトやイニシアティブが発表されると、配下のチームを招集してミーティングを実施します。 これを私は「白紙ミーティング」と呼んでいます。
ステップ1:「白紙ミーティング」を召集する
まずは、集まったチームのメンバーに、具体的で測定可能な目標を、それぞれの白紙に書くように指示します。 このシンプルな行動が、難問にしり込みする気持ちを和らげ、明確で説明責任を伴う思考を生み出します。 メンバーたちが書いた目標すべてを突き合わせて、単一の、明確な目標へまとめましょう。
ステップ2:「どうやるか」を考えるアイデア出しを行なう
こうして目標が定まったら、そこに至る戦略に関するブレインストーミングを行ないます。 ステップ1で得られた目標は、「何をやるか」を示すもの。次のステップは、「どうやるか」を決めることになります。 できるだけ多くの戦略的アイデアを出すために、あえてさまざまな異なる角度から自由に考えてみることを奨励しましょう。出てきたアイデアを、ホワイトボードに書き出していきます(デジタルツールでもOKです)。 この段階では、お互いに批判は控えるようにしましょう。アイデアを完璧に整えるよりも、アイデアを出すことに集中するのです。 アイデアが尽きてくるまで、思考の勢いを保つことを心がけてください。