【上白石萌歌】社会人2年目で見出した演技の醍醐味。「セリフに血を通わせるのが俳優の仕事」
12月1日、とあるリゾート施設に、団体の信者8人が集まります。さまざまな理由から、全員がそれぞれ近日中に“穴”に入ることを決意していますが、「“穴”に入る前に各々の人生を記録しろ」という教祖・小澤の指令に従って、岡本(窪田正孝さん)が記録係となって、“穴”へ向かう順番がいちばん早い川端(中川大志さん)さんを筆頭に、それぞれが自身のこれまでの人生や直面する悩みを独白。萌歌さんが演じる松岡は、3番めに“穴”に入る予定の“田舎暮らしの女”です。
気鋭の劇作家が手がける独特な映像演出に注目!
撮影の主な舞台は、8人が会合するリゾート施設と、四方を壁に囲まれたスタジオの2拠点のみ! ©「滅相も無い」製作委員会・MBS 「滅相も無い」最大の注目ポイントは、演劇的手法と映像的手法をミックスした完全オリジナル脚本のSF的ヒューマンドラマである点。監督・脚本を手がけた加藤拓也さんは、舞台『ドードーが落下する』(2023年)で第67回岸田國士戯曲賞、映画『ほつれる』(同)でナント三大陸映画祭ディストリビューション・サポート賞受賞など実績を重ね、“世界を変える30歳未満”として「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2023」に選出されるなど、今最も注目されている気鋭の映像・劇作家。「滅相も無い」は、映像・舞台・SF・アニメーションなどのさまざまな手法を駆使して作り上げたユニークな世界観を背景に、若手からベテランに至るまで技巧派と名高い豪華俳優陣が、それぞれの人生をつまびらかにしていくさまが実に見応えのある作品となっています。
憧れの監督が萌歌さんに与えたディープインパクトは?
現在、舞台『リア王』出演のため全国行脚中の萌歌さん。本作の第1話&第2話先行試写会イベントに出席するため、新潟から東京に戻ったタイミングでお会いすることができました。「映像と演劇を愛する者として、両方の世界を行き来する加藤拓也監督の作品に出演できたことが本当にうれしいんです!」と目を輝かせながら、作品のこと、演技論、さらに大学を卒業してからの近況などをうかがいました。