冬に最適!「インフルエンザ・食中毒・口臭」を防ぐ“最強の飲み物”とは?【コンビニで買える】
● カテキン含有量は 緑茶が1位 茶は発酵させるほどカテキンが減っていきます。ですからお茶の中で比較すると、カテキン含有量は未発酵の緑茶が1位。2位が半発酵の烏龍茶、3位が発酵した紅茶になるというわけです。 さらに緑茶のカテゴリーには玉露、煎茶、番茶などさまざまな種類が含まれ、ここでも含有量に差が出ます。 主に収穫の時期によって種類が分かれ、5月に収穫される「一番茶(新茶)」で製造されたものが「玉露」や「煎茶」になります。よく5月の八十八夜(立春から数えて88日目)に摘んだ緑茶を飲むと、「無病息災で長生きできる」という言い伝えがありますが、この緑茶は新茶を指すわけですね。玉露は香り、味、色が最上級のもの。収穫3週間ほど前から光を遮るなどの手間を要する分、うまみが増すのです。 そして5月以降に摘まれる「二番茶」「三番茶」などを使って製造されるものが「番茶」とされます。茶葉に含まれるテアニンは(うまみ成分)は太陽の光を多く浴びると、渋みに影響するカテキンに変化します。そのため一番茶より二番茶、二番茶より三番茶のほうが価格は安くなりますが、緑茶を代表する健康成分であるカテキンが多くなります。カテキンの王様は緑茶、中でも「番茶」と覚えてください。 そのカテキンの健康効果は、大きく二つ――「抗酸化性」と「吸着性」に分けられます。 ● 「細胞の老化」や 「血圧の上昇」「脳卒中」を防ぐ まずは「抗酸化性」についてお話ししましょう。 近年は食の欧米化で、脂質の多い食事を取る人が増えてきましたが、取りすぎた脂質は体内で細胞を傷つける過酸化脂質を生成し、活性酸素を生じさせ、やがて動脈硬化になったり細胞ががん化したりするなど、さまざまな健康障害の要因となります。 カテキンはポリフェノールの一種であるため、こうした活性酸素を消去し、細胞の老化を防ぐ作用があるのです。ポリフェノールが多く含まれているといえば赤ワインが有名ですが、茶ならカテキンがあるということ。 またひとくちにカテキンといっても100種類以上が確認されており、緑茶に含まれるカテキンは主に4種類。その中でも「エピガロカテキンガレード(EGCG)」は抗酸化物質としておなじみのビタミンEの20倍、ビタミンCの80倍の抗酸化作用をもつといわれます。とても強力ですね。 カテキンが持つ抗酸化作用によって血圧を上昇させる物質・アンデオテンシンIIを産生する酵素の働きを抑制し、血圧の上昇や動脈硬化、そこから派生する心臓病や脳卒中などの病を防ぐことが明らかになっています。そのほかLDL(悪玉)コレステロールの上昇や、発がん物質を抑制するともいわれています。