「最近は大人しくなっていたのに…」テレビ局関係者が驚いたフワちゃんの“失礼”を嗅ぎ分ける天賦の才
おそらく、知り合いに冗談めかして軽口を叩いたつもりだったのではないか。それがこんな大ごとになるとは、想像できなかったのだろう。 【画像】炎上中のフワちゃん…パンパンに膨らんだビニール袋を抱えて「向かった先」 “フワちゃん騒動”はまだ収まる様子が見られない。それどころか波紋は広がっている。 SNSでの不適切な投稿に端を発した騒動だったが、フワちゃんに対する、非難を超えた誹謗中傷投稿が増加し、SNSの抱える問題をさらに大きく浮かび上がらせている。 番組もCMも降板し活動休止を余儀なくされたフワちゃんに、 《そこまでしなくても》 《やす子も許しているのだから、もういいのでは》 という声も出てきたが、やはり多いのは「自業自得」とする意見。 ほんの一瞬のことで、すべてを失うことになるのがSNSの怖いところ。 これまでも、人気があり、周りからも好かれていたタレントが、SNSの投稿が原因で叩かれ、中には“活動中止”に追い込まれた例もある。ただフワちゃんに関していえば、その危険さを感じていた人は多かったという。 「それが彼女のキャラといえばそうなんですが、常識人からしてみたらとにかく“失礼なふるまい”が多かった。所属していた大手の事務所を解雇された理由は本人も話していますが、TBSへオーディションに行った際に、番組に出演していた松本人志さんの楽屋を見つけ、無理やり挨拶に行こうとしてスタッフに制止され叱責された。 その後、局内の床に座っているのを偶然通りかかった事務所のお偉いさんに見咎められて注意を受け、この役員の後ろ姿に向かって中指を立てたそうです。フワちゃんは見えないように中指を立てたつもりが、夜だったのでガラスに映っていて、それを事務所の別の人間が発見して、役員に報告。即刻クビになったという話です」(大手プロダクション関係者) それまでも、事務所のスタッフが話しているのにスマホをイジったり、スタッフの命令を無視して漫画を読んだりと、手に負えなかったとか。毎日のようにトラブルを起こしていたようで、当時所属していた事務所関係者は 「あのとき、クビにしてよかった」 と話しているという。 その後、彼女はフリーで仕事をするようになるのだが、持ち前の才能を発揮してYouTuberとして人気を博すようになる。そこから“お笑いタレント”としてテレビ出演が増え、ついには情報番組のコメンテーターや自身の名前が付いた冠番組など複数のレギュラー番組を持つほどの人気タレントに上り詰めた。 そんなフワちゃんを身近で見てきたテレビ局の関係者はこう語る。 「以前は、“生放送では使えない”タレントの一人でした。何を言い出すか、やりだすかわからずヒヤヒヤしていたんですが、そこがまた彼女の持ち味で面白いと思ってました。遅刻も多く、話もちゃんと聞かないから打ち合わせも時間がかかります。 それでも特に番組自体に不利益になることはなかったので、厳しく叱責することはありませんでした。相手はタレントさんですし、数字(視聴率)を持っていますからね」 タメ口や失礼な物言いが彼女のキャラ。だが、彼女の特有の“動物的な本能”なのか、それをやっていい人ダメな人を“嗅ぎ分けている”と感じたと語る。 「たまにその“天賦の才”が外れて、“あの子はちょっと”と眉をしかめる共演者がいて、彼女もそれがわかるとちょっと落ち込んだ表情をしていることがありました。我々が慣れたのか、彼女が成長したのかわかりませんが、最近は人を見てというよりも全体的にタメ口も失礼な物言いも少なくなった気がします。 テレビとYouTubeをちゃんと分けて考えるようにはなったと思うのですが、やっていいこと悪いことの区別がまだついてなかったんでしょうね。それはタレントを育てる役目もあるテレビの責任でもあるのですが……」(同・テレビ局関係者) 『天衣無縫』、『天真爛漫』と『非常識』、『非礼』は紙一重のところがあるが、たとえ芸能界でも後者は許されない、ということをしっかりと指導するべきだったのかもしれない。 しかし、あくまで個人でやっているSNSまでは口出しすることは難しいという。 所属するタレントのSNSをしっかりと管理している事務所は多い。フワちゃんも上手くコントロールしてくれるスタッフが周りにいたらこんなことにはならなかっただろう。 ただ、 「フワちゃん自身は誰かに管理されるのは、窮屈に感じるのか嫌いみたいです」(同・テレビ局関係者) 戻ってきても芸能界に居場所はないだろうという声が多いが、これまで伸び伸びと生きてきたフワちゃんのことだから、“窮屈”な芸能界に1ミリの未練もないのではーー。 取材・文:佐々木 博之(芸能ジャーナリスト)
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