3町で祭りにぎわう パレードや相撲大会など 瀬戸内、喜界、与論
鹿児島県・奄美群島の夏祭りは10日、瀬戸内、喜界、与論の3町で催された。各町とも同日は相撲大会や市中パレード、特設ステージでのアトラクションやイベントなどが繰り広げられ、地域住民や帰省客、島外からの観光客で大いににぎわった。いずれも祭りは11日まで開かれ、舟こぎ競争などが予定されている。 ■瀬戸内町みなと祭り パレードに800人 瀬戸内町最大の夏祭り「第44回瀬戸内町みなと祭り」(同協賛会主催)は同町古仁屋一帯で相撲大会や市中パレード、歌謡・島唄大会など郷土色豊かな催しがあり、多くの人でにぎわった。 初日の見どころの市中パレードでは、踊り連16団体517人、神輿(みこし)連6団体約270人が参加。本部のある古仁屋郵便局を拠点に、浴衣姿の踊り手や工夫を凝らした創作神輿などが市街地約1キロを練り歩いた。 神輿連として2回目の参加となる古仁屋小学校4年生の児童は「大うちわの担当で腕が疲れたけど楽しかった。来年もみんなで参加したい」と笑顔で話した。 11日は、カツオ模擬釣り、舟こぎ競争、八月踊り、花火大会が実施される。
■喜界町夏まつり 60人が「はっけよい!」 第43回喜界町夏まつり(同協賛会主催)は9日の神事を皮切りにスタート。10日は荒木集落での相撲大会をはじめ、町中心部でのパレードや集落一丸となった八月踊りで盛り上がった。 相撲大会には島内外の小学1年生から一般までの男女約60人が出場。強い日差しに汗をにじませながらも、観客の声援に応えて白熱した取組を繰り広げ、会場を沸かせた。 午後は喜界空港と湾を結ぶ県道の一部を歩行者天国として、ミコシパレードや大綱引きを開催。午後6時からは8グループ10集落が一堂に会し、各集落の八月踊りを一斉に披露した。 11日はフネィンカー競漕や初開催となるちびっ子トライアスロン、演芸ショー、花火大会などがある。
■ヨロンサンゴ祭 13団体がパレード 第54回ヨロンサンゴ祭(同実行委員会主催)は、与論町の茶花海岸をメイン会場に始まった。初日は夕方から夜にかけてパレードや舞台発表があり、大勢の町民や帰省客、観光客らでにぎわった。 パレードは午後5時半にスタート。13団体約300人が参加した。それぞれそろいの衣装で手作りみこしを担いだり、踊りを披露したりしながら銀座通りを練り歩き、観客を楽しませた。 砂浜のステージではフラダンスやエイサー、琉球舞踊など多彩な発表が繰り広げられた。 最終日の11日も夕方から、舞台発表や花火大会が予定されている。