野島裕史、悲願の90分切りを達成できたのか…!? 20周年を迎えた「富士ヒル」を振り返る
◆金子宗平選手が見事二連覇!
野島:今年の「富士ヒル」は、およそ8,000人が参加。相当多いほうだと思いますが、当日は朝6時30分にスタート。朝から霧がすごかったのですが雨は降らず、スタートが近づいてくると霧も晴れ始め、いい気候で登ることができました。 しかも、富士山四合目あたりからは完全に雲の上にまで上がったので、青空が広がり、太陽も照り始め、雨予報だったにも関わらず結果的にはめちゃくちゃよかったなという印象です。 日本で最も多くのサイクリストが集まる「富士ヒル」。大会で注目すべきは、今年一番速く富士山を登る切るために集まった“主催者選抜クラス”です。彼らは見ただけでわかりますね。足をみれば一目瞭然、“ザ・サイクリスト”な体型をしている猛者たちがしのぎを削るなか、今年の「富士ヒル」を制したのは、群馬グリフィンの金子宗平選手。 なんと大会2連覇達成。タイムは脅威の56分42秒! 大会2連覇というのは、2011年、2012年に大会を制した田崎友康選手以来2人目という快挙です。ちなみに金子選手の去年のタイムは57分26秒。今年は44秒ほどタイムを縮めています。 本人は天候に恵まれたとおっしゃっていましたが、しいて言うなら、ちょっと向かい風、富士山からの吹きおろしの風が若干気になる天候だったので厳しいんじゃないかなと思っていたのですが、そんななかでも44秒もタイムを縮めているのはすごいなと思います。この流れでいけば、大会3連覇も十分にあり得ると思います。
◆富士ヒルセブンは全員無事完走! 目標は達成できたのか?
野島:主催者選抜クラスが続々とゴールするなか、我々富士ヒルセブンはどうなったかといえば……全員無事完走しました! ということで、無事にゴールして下山し終えた後のコメントをお聴きください。 * 野島:全員無事にゴールしました。ただ、ご覧のようにみんなボロボロです(笑)。(ゴール後は雨や雹(ひょう)が降ってきて)大変でしたが、皆さん、目標は達成できましたか? 杏里くんは? 勝:目標通り、来年2時間を切るイメージはつきました。 石田:僕は2時間切りが目標だったんですけど、1時間59分19秒。最後の3㎞は死ぬほど頑張りました。 井上:目標は完走だったんですけど達成できまして。この間の3時間20分から3時間13分でした。 野島:すごい! 縮まりましたね~。おめでとうございます。小西さんは? 小西:僕は残念ながら自己ベスト更新ならずでした。 野島:でもベストを尽くしたということでお疲れ様でした。では(大地)監督。 大地:試しで走った日はざっくり3時間10分だったんだけど、今回も3時間8分、ほぼ一緒でした。ただ、前よりも楽しく走れた気がしますね。和彦さんと合流したりして。 野島:それは楽しいですね。素晴らしいと思います。イトケンは? 伊藤:僕もエンジョイライドと言いつつ2時間は切りたいというところで、今年は1時間55分でした。前半は石田さんと一緒に楽しくエンジョイライドして、まあ目標達成と言っていいのかなと思っています。 野島:いいと思います。おめでとうございます。そして私。90分切りという目標でしたが頑張りました! そして、結果は……98分でした。やっぱり(90分切りは)難しいですね。 1kmごとに何分で走らなければいけないというのを考えていたのですが、今回は最初から遅れていたんですよね。でも、最初はゆっくり、気合を入れすぎないようにと思っていたんですけど、みるみる遅れていって……。 途中で諦めて(タイムを)見なくなったんですけど、心拍を気にしながら登ることによって普段よりも楽に登れた気がしました。無駄に苦しくもならなかったので、(次回に向けて)光明が見えた感じがします。というわけで、小西さんと僕だけ目標を達成できず、他の皆さんは目標達成。 伊藤:2人だけ目標が高いからね! 野島:この富士ヒルセブンのメンバーでまた何か挑戦したいですね。でも、寒いのでひとまずうどんを食べに行きましょう! とりあえず今日はお疲れ様でした! * 野島:元気そうにしゃべっていますが、みんな空元気です(笑)。レース後に下りで雨に打たれ、雹(ひょう)にも打たれましたから。寒いし、濡れているし、ヘトヘトというなかでみんな空元気のハイテンションでおしゃべりしていたのですが、何より井上和彦大先輩。70歳で「富士ヒル」初挑戦で完走! これはおめでとうございます、ですね。そして、大地監督も68歳初挑戦で無事完走。おめでとうございます。 みんなが目標を達成するなか、若干高めに設定した僕と小西プロデューサーは達成ならずということだったんですけど、今年はやり切った感が結構ありました。そして、新たな課題や目標とするもの、どうしたら90分が切れるのかが具体的に見えてきた気がします。まだまだ挑戦しがいがある「富士ヒル」だなと思いました。 (TOKYO FM「サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン」2024年6月30日(日)放送より)