スクワット110㎏の「肉感のある太脚」でコンテスト優勝 産後太りで「ダルダルの身体」からの進化
「妊娠、出産で筋肉が落ちた上、初めての育児で戸惑うことが多く、夜泣き対応などのストレスのはけ口が食べることになってしまいました」 【写真】福原瞳さんのスクワットで鍛え上げた脚
福原瞳(ふくはら・ひとみ/33)さんは2年前に出産した。産後太りに加え、育児のストレスで食べてしまい、余計に太って本人いわく「ダルダルの身体」になってしまったという。 2023年9月からパーソナルジムに通い始めた福原さん。当初ジムへは週2~3回通っていたが、「ゴールの日を決めて追い込まれないとやりきれない」と感じ、大会に出ることを決めた。 「周りの人に『大会に出るよ!』と宣言することで逃げ道をなくしました。そのときからトレーニングは毎日しました。背中、肩、胸、脚(軽重量)、背中、肩、脚(高重量)の順番です」 大会出場にあたって、パーソナルジムも変えた。そこで片伯部貢平トレーナーと出会い、間もなく産後太りを解消することができた。 「トレーナーさんがとても優秀な方で、パーソナルのときは追い込むトレーニングはせず、レクチャーが中心でした。毎度身体を見て、改善した方がいい種目、新たに取り入れた方がいい種目を提案していただき、トレーニングレベルのフェーズに合わせて内容を変えていきました。時間のない自分に合わせて、基本的に1人でも正しく効率的にトレーニングができるよう、サポートしていただきました」 福原家はご主人が時短勤務、福原さんはフルタイムで働く会社員だそうだ。 「トレーニング時間は子どもを寝かしつけた後、在宅で仕事の続きをしてからジムに行くので30~40分が限界です。スクワットが一番成長し、はじめは40kgだったのが、110kgでセットを組むまで成長しました」 こうして迎えたマッスルゲート奈良大会(9/23開催)。特に下半身に筋量が必要なウーマンズウェルネスにエントリーし、優勝した。 「大会の日までの調整がどんなコンディションなら良い状態なのか正直よくわかりませんでした。炭水化物を入れて筋肉が張る感じとか、感覚がまだよくわかっていません。ビキニフィットネスの羽鳥茉利絵選手に習って練習をしたポージングも上手くできなかったので、もっと練習が必要だったな、と思いました」 福原さんは言う。 「今回の大会は、この世界に精通した方から見たら、自分のパフォーマンス、仕上がりは課題が山積みであると自覚しています。でも、フルタイムで仕事、家事、保育園からたくさん病気をもらいながらの育児、トレーニング、減量を両立することができました。これは自分の人生で大きな自信となり、育児や仕事以外で夢中になれることがあるのは素晴らしいと思いました。実は大会10日前に子どもからコロナをもらい、最後の追い込みができなかったので、それはちょっと悔やまれました」
「これまで家族、友達、職場の方、トレーナーさんやポージングの先生などたくさんの方に支えられてここまできました。皆さんに今回の大会の良い報告ができて嬉しかったです。今はまだスタートラインに立ったところですので、ここからまた頑張ろうと思います」
取材:あまのともこ 撮影:北岡一浩