広島県で宿泊税導入へ 1泊6千円以上で200円、26年開始めざす
広島県が導入を検討中の「宿泊税」を巡り、湯崎英彦知事は3日、宿泊料が6千円以上の場合に200円を課す条例案を6日開会の12月定例県議会に提案すると発表した。 県は5月、税額を1人1泊あたり200円とする案を県議会の常任委員会に示し、市町や宿泊事業者への聞き取りを重ねてきた。 当初は宿泊額にかかわらず一律200円とする方針だったが、県議会や事業者らの意見を踏まえ、宿泊料5千円以上からの課税を検討。その後、低料金で宿泊できる簡易宿所の地域別の平均料金などを踏まえ、「6千円以上」とする案にまとめた。修学旅行生や林間学校など学習指導要領に定められた学校行事に伴う宿泊は免除するという。 条例案が成立すれば、県は2025年度から事業者を対象に説明会を開く考えだ。徴収は26年4月からを予定しており、税収の具体的な使い方や市町への配分は今後議論する。湯崎知事は「宿泊事業者への丁寧な説明に取り組み、宿泊税を活用して地域の魅力と満足度を向上させたい」と話した。(興野優平)
朝日新聞社