【日本株週間展望】上昇へ、米利下げ期待再燃か-日本のCPIは警戒
岡三証券の大下莉奈シニアストラテジスト
日銀会合を無難に通過し、あく抜けから上を目指す展開になりそう。FOMCでドットチャートが3回から1回に修正されたものの、米CPIやその他の経済指標の鈍化で市場は利下げに対し楽観的。FOMCメンバーの講演が多く、市場の見方とギャップがあれば米国市場が波乱含みとなり、国内市場も不安定になろう。株主総会シーズンのスタートで、投資家の関心は再び個別企業の動向に向かい、個別選別の動きが広がりそう。
しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹シニアファンドマネジャー
日経平均は3万9200円から3万9300円で推移するだろう。日銀会合はタカ派ではないと受け止められ、消費関連をはじめとする景気敏感株を中心に買い直しが入るだろう。米国では利上げムードから利下げムードに軸足が変わり、来週も米国株とともに日本株にとっても環境が良い。一方、日本のCPIが予想から上振れれば、日銀の利上げ前倒しや景気への懸念が広がり、日本株の下押し要因になる。
--取材協力:我妻綾.
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Momoka Yokoyama