大阪府の松井一郎知事は29日午後、大阪府庁で定例会見を行った。会見では報道陣から2025年国際博覧会（万博）誘致の現況についてどのように分析しているかという質問が飛び、松井知事は「本当に選挙ですから、油断できない状況だと思っております」と述べた。 【別の動画】松井知事 9月5日の「大阪880万人訓練」は岸和田から緊急登庁訓練の予定

「ここから100日が正念場」

[写真]報道陣の質問に答える大阪府の松井一郎知事＝29日午後、大阪府庁で（THE PAGE編集部）

　万博の開催国は、11月23日のBIE総会で最終プレゼン後、投票により決定される。その運命の日まで残り100日を切っており、報道陣から現況に関する質問が飛んだ。 　松井知事は「ここから100日が正念場」と話し「やることは国、経済界と連携してBIE加盟国の政府関係者に直接的な働きかけをするのがいちばん」「日本を支持する国が一つでも増えるように、総力戦でやっていきたい」と述べた。 　また、BIE加盟国の要人に会う機会をできるだけ増やし「最後まで手を緩めることなく、アプローチしていく」と話していた。

障害者雇用水増し問題 府警から「今後適正な手続きに努める」と報告

　また、松井知事は中央省庁の障害者雇用水増し問題にふれ、知事部局、教育委員会においては「手帳による確認を行っていると報告を受けていますので、不正はないということです」と述べた。 　しかし、大阪府警は今月27日、障害者手帳を確認せず一般職員36人を障害者雇用数に算入していたと明らかにした。この件について松井知事は「今後、適正な手続きに努めると報告を受けています。この辺は申し訳なかったと思います。府として障害者雇用の促進に向けて引き続き取り組んでまいります」と話していた。

9月5日に「大阪880万人訓練」

　会見では9月5日に行われる「大阪880万人訓練」についても触れていた。府の発表によると、この訓練は大地震や津波の発生を想定し、府民一人ひとりが事前に考えて行動、再確認してもらうことを目的に2012年度から行われている。 　5日午前11時から行われ、同3分に緊急速報メールが大阪府内にいる人の携帯電話に発信される。ふだん大阪府外に住んでいる人も、訓練が行われる際に大阪府内にいれば、携帯電話に訓練用のエリアメール、緊急速報メールが届く。