高校中退という前歴がありながら、ドラフト候補にまで上り詰めた麦谷。プロではどんな活躍を見せてくれるのか。写真：産経新聞社

　10月24日に行われたドラフト会議で、オリックス・バファローズが麦谷祐介（富士大）を１位指名し、交渉権を獲得した。彼が一体どんな選手なのかを紹介しよう。 【表】2024ドラフト候補ランキング最終版１～50位一覧 【名前】麦谷祐介（むぎたに・ゆうすけ） 【生年月日】2002年７月27日（22歳） 【出身地】宮城県 【身長／体重】180cm／81kg 【守備位置】外野手 【投打】右投左打 【経歴】健大高崎高（中退）→大崎中央高→富士大 　 　北東北大学野球リーグでは本塁打王１回、盗塁王を５回獲得するなど、パワーとスピードを兼ね備えた地方大学屈指の外野手。昨年の全日本大学選手権では青山学院大の下村海翔（現阪神）、同年秋の神宮大会では同じく青山学院大の常廣羽也斗（現広島）と、２人の昨年のドラ１エースから本塁打を放っている。 　そんなスラッガーも、健大高崎高では「部に合わない」という理由で学校自体を中退した経歴の持ち主。ただ、転校した大崎中央高ではわずか２試合の公式戦出場ながら６盗塁を記録するなど現在の才能の片鱗を見せていた。富士大では俊足に強肩強打の三拍子揃った総合力で大活躍を演じ、ドラフト候補に急浮上。プロの舞台でも“下剋上”に期待したい。 構成●SLUGGER編集部